31日の東京株式市場で日経平均株価は反落した。東京外国為替市場で円相場が1ドル=92円台半ばまで上昇したことが嫌気され、主力の輸出関連株に売りが膨らんだ。朝方は民主党による政権交代をひとまず歓迎するムードが広がって買い先行で始まり、取引時間中に1万0700円台を回復。26日に付けた年初来高値(1万0639円71銭、終値ベース)を上回る場面もあったが、買い一巡後は下げに転じた。
日経平均の午前の終値は前週末比36円95銭(0.35%)安の1万0497円19銭。朝方は先物や短期の値ザヤ稼ぎを狙った売買が株価を押し上げた面もあり、日経平均の上げ幅は一時、230円を超えた。
ただ円高進行に伴う収益悪化懸念から、朝方高かったトヨタ自動車など主力株が軒並み下げに転じた。業種別では自動車が下落率トップ。(12:15)