補正組み替えは年明け 民主、秋の国会は執行停止のみ民主党は1日、政府、与党が国際金融危機を受けた景気対策として成立させた歳出総額約14兆円に上る2009年度補正予算について、秋の臨時国会では当初表明していた組み替えを行わず、未執行分約3兆円の執行停止にとどめる方針を固めた。組み替えは来年の通常国会に先送りする。 4月に廃止された生活保護支給の母子家庭への加算(総額約180億円)は、鳩山由紀夫代表が「社会的に困っている人のために大事な予算を使う」として復活を表明していたことから、臨時国会に第2次補正予算案を提出して実現する方針だ。 補正組み替えに踏み込まないのは、来月にも開かれる臨時国会には、作業が間に合わないことが明白になったため。民主党関係者が非公式に財務省に照会し判明した。 民主党はこれまでに、09年度補正予算に117億円が盛り込まれた「アニメの殿堂」と批判する「国立メディア芸術総合センター」(仮称)事業などを廃止することを表明。臨時国会で補正予算組み替えを行い、母子加算などの財源に充てる方針だったが、変更した。 補正予算には、複数年度にわたる事業を行うためとして46基金に総額4兆3600億円を支出することが盛り込まれている。一部は既に執行されていることから、執行停止の対象となるのは3兆円程度と見込まれる。 民主党は来年1月に開かれる通常国会で、執行停止を解除し、補正予算組み替えを行う方向。党政策担当者は「秋の臨時国会では、雇用など緊急を要するものに対応する」としている。 【共同通信】 |
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