関西フォトジャーナル

　そごう心斎橋本店（大阪市中央区）が３１日に閉店し、１９１９年に心斎橋で百貨店事業を始めて以来９０年の歴史に幕を下ろす。そごうが民事再生法を申請した２０００年にいったん閉店し、０５年９月に「復活のシンボル」として再開業した。しかし、景気の冷え込みや消費形態の変化で業界全体が不振にあえぐ中、浮上を図れず、わずか４年での閉店となった。

　営業最終日のこの日、午前１０時の開店前から約３００人が列を作った。店内では閉店セールでお得な商品を買い求める客の熱気に包まれた＝写真・三村政司撮影。

　店舗はそごう・西武を傘下に置くセブン＆アイ・ホールディングスから大丸・松坂屋を傘下に置くＪ・フロントリテイリングへ売却され、１１月から大丸として生まれ変わる。若者向けに低価格帯の衣料・雑貨売り場を設置、アラサー（３０歳前後の女性）など若い女性に的を絞った商品を充実させる。【宮崎泰宏】