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かんぽ生命、不払い35万3000件に 中間報告

8月31日13時39分配信 産経新聞

 旧日本郵政公社時代の簡易生命保険の保険金不払い問題で、かんぽ生命保険は31日、機械や目視による検査を経て、不払いの可能性が高いとされた契約は、現時点で35万3000件にのぼったと発表した。総務省に対する中間報告の内容を公表した。

 不払い可能性の高い35万3000件のうち、4万2000件は、最終点検を経て契約者に対して案内状の送付が決定している。現在も点検作業は継続中で、残り32万900件で不払いの可能性がないか調べているという。

 同様に旧日本郵政公社時代で、満期保険金や失効還付金などの未請求・未受領の契約件数は、54万6000件で確定したことも明らかにした。総額は約1936億円で、調査期間に発生した、支払うべき金額約67兆1000億円の0・28%に相当する。

 かんぽ生命は公社時代の平成15年4月から19年9月の間に保険金支払いが発生した1301万件の点検を進めており、年度内に調査を終了する予定。昨年8月に総務省から、調査や支払いの状況を定期的に報告するよう求められていた。調査費用は総額約300億円に上るとの見通しを示している。鳩山邦夫元総務相は今年5月、最終的な不払い事例の総数は「30万件から40万件」との見通しを示していた。

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最終更新:8月31日13時39分

産経新聞

 

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