ボクにもわかる地上デジタル - 地デジ方式編 - HDMI端子とD端子 (作成:2004年11月) (更新:2006年03月) (追記:2008年03月) 地デジTopへ戻る ページ内リンク ・HDMI端子とD端子 ・HDMI端子とは ・映像規格 ・1080 HD 表示に関する注意 ・HDMI機器リンク ・アナログ出力禁止 ・プログレッシブハイビジョン ・HDMI 1.3 ・D端子の種類 ・AACS ・DVI端子、HDCP対応DVI端子(DVI-I,DVI-D)、S/PDIF端子 HDMI端子とD端子 HDMI端子やD端子は、レコーダー等のハイビジョン映像をテレビに映すため に使用する端子です。このうちのD端子はアナログ信号の為、著作権保護に 課題があるため、現在、HDMI端子に移行しつつあります。 将来的にはD端子からのハイビジョン映像出力が規制される可能性があり、 新たに購入するテレビは、HDMI端子付の機器を推奨します。 但し、現在の地上デジタル放送の視聴にはハイビジョンに対応したD3端子 やD4端子でも全く問題はありません。テレビとレコーダーの両方にD3か D4端子を装備していれば、ハイビジョンの映像を映すことが出来ます。
HDMI端子とは HDMI(High-Definition Multimedia Interface)規格は、主にレコーダーから デジタルの映像信号をテレビに伝送するための規格です。HDMI端子は、映像 だけでなく、デジタル音声やデジタル制御信号も含まれているので、1本の ケーブルで、映像、音声、そしてテレビとレコーダー間での制御信号を伝送 することが出来ます。映像信号は表示する信号そのものを暗号化したもので す。圧縮された映像では無いので非常に高速なデータ転送速度が必要です。 最大データ転送速度は5Gbpsで、さらに高速な10GbpsのHDMI 1.3も登場して います。 HDMI端子には、HDCP(High-Bandwidth Digital Content Protection)と呼ばれ るコピー制御機能が装備されています。接続された機器同士で認証し合って から、その機器間で取り決めた暗号によって映像を転送する方式です。 認証できない不正な相手への伝送を防止できるとともに、正規の機器間での 信号をケーブルを分岐て取り出したとしても暗号が解読出来ないので傍受す ることが出来ません。 参考文献:http://www.hdmi.org/ 映像規格 映像規格にはD1〜D5があり、D1〜D2がDVD相当の標準画質(SD)と呼ばれる 画質で、D3以上が地上デジタル放送で使われているハイビジョン画質です。 D端子だけでなくHDMI端子でも同様の映像規格で伝送されています。
参考:「方式編-液晶のスペック#解像度」
i=インターレース(interlace)飛越し走査 p=プログレッシブ(progressive)順次走査 実画素は60Hzプログレッシブ表示の換算値 ハイビジョンの地上デジタル放送はD3で放送されていますが、解像度には D3の最大有効画素である1920×1080iの解像度と、1440×1080iの解像度の 2種類が定義されていて、1440×1080iの低い解像度で放送されています。 ただし、映像のアスペクト比(縦横比)は解像度に無関係に16:9と決められて います。例えば、1920×1080i表示のフルHD液晶では、1440×1080iの映像を 横に引き伸ばして、16:9を維持するように表示してますので、映像の比率が 正しく維持できるようになっています。 また、インターレース方式と呼ばれる飛び越し走査により、およそ80万画素 画素相当の映像でしか放送されていません。つまり、地上デジタル放送では 100万画素くらいあれば十分な、画質が得られる計算になります。 一方、BSデジタル放送は1920×1080iであったり、フルHD(フルスペック ハイビジョン)テレビには画像処理技術によって、放送の解像度を上回る映像 を作り出す画像エンジンも搭載されています。このため、当然のことながら 200万画素のフルHD(フルスペックハイビジョン)テレビの方が、鮮明に表示で きることに変わりはありません。 「1080 HD」表示に関する御注意(追記:2008年3月) フルHDを表す「フルHD 1080」などのマークに似せた「1080 HD」表示が混乱 を招いています。フルHD表示のテレビには「Full HD」「フルスペック」等 「フル」が入っていますが、「1080 HD」に「フル」の文字がありませんので 御注意ください。
一般的に「フルHD 1080」や「Full HD 1080」のマークがある製品は、1920× 1080表示に対応した製品です。また、混乱を避けるために、フルHDでは無い 製品には類似のマークを使用していませんでした。しかし、一部のテレビで 「1080 HD」と表示されているフルHDでは無い機種があります。このテレビの 解像度は1024×1080とフルHDの1920×1080の半分程度の解像度しか無いにも 関わらず、フルHDに類似したマークを使っているのです。 ほとんどの1920×1080フルHDを正しく示すマークや表示は、メーカー間での 整合はとれてはいなかったものの、少なくともフルHD対応を表す表示として 消費者に特長を伝えやすく、理解しやすい表示でした。 ところが、フルHDでは無い「1080 HD」表示の登場で、消費者にとって混乱を 招く状況となり、実際にフルHDと勘違いして購入する人も増加しています。 今後は、1080等の数字に惑わされることなく、「フルHD」「フルスペック」 の文字を頼りにするか、電気店などで表示されている200万画素といった 画素数で確認した方が良いでしょう。 1080HD表示そのものには違法性や偽称はありませんので、表示を行っている メーカー名や機種名の公開は控えさせていただいています。ビデオカメラの フルHD表示もフルHD記録とは何処にも書いておらず、偽称性はありません。 また、当情報はボクの個人的な見解です。慎重に検討した上で公開していま すが、万一、誤情報が含まれてていたとしても当方は何ら責任を負いません。 アナログ出力禁止 HDMI端子の登場の背景は、ハイビジョンの市販ソフトにあります。BD-ROM等 には、ハイビジョン画質で記録することが出来ますので、自宅で映画館並の 映像が楽しめることになります。ところが、従来のD端子はアナログ信号で すので、このようなソフトが容易にコピーされてしまう懸念がありました。 そこで、Blu-ray ROMのような「ハイビジョンの市販ソフト」では、D端子へ のハイビジョン出力に規制を加える仕組みが定められました。 ソフトの製造元がハイビジョン出力をD端子にも行なうのか、HDMI端子 のみに行なうのかを選択できるICTと呼ばれる仕組みがあります。 ICTとはImage Constraint Tokenの略で、コンテンツ(ソフトや録画物) に設定される値です。ICT=0に設定されたソフトや番組を再生しようと すると、D端子にはD2相当の標準画質に劣化させて出力してしまいます。 放送についても、同じ仕組みを使うことが出来ますが、今のところ、放送の ICT設定については変更されない予定です。 つまり、地上デジタル放送を録画した番組に関しては、2011年以降もD端子 にもハイビジョン出力される見込みですので、心配ないと思います。 しかし、既にD端子を搭載した機器が普及しておりHDMI端子のみにしか ハイビジョン出力されないとなるとソフトの普及そのもに問題が生じます。 そこで、当面の2011年まではD端子にもハイビジョン出力することになりま した。2011年以降はソフト製造元の判断でICTの設定によってD端子への 出力を規制することが出来ますが、実際に規制するかどうかは未定です。 また、現在でも、標準画質の市販DVDソフトをハイビジョン相当の画質に 変換して出力するアップコンバージョン機能を搭載した機種が登場していま すが、このような機能は、HDMI端子に対してのみ実施され、D端子には標準 画質(D1またはD2相当)で出力することで、高精細なアナログ出力を制限 しています。 なお、最新の液晶テレビAQUOSやプラズマテレビVIERA、ハイビジョンレコー ダDIGA、AQUOSハイビジョンレコーダの全機種でHDMIが搭載されており、アナ ログ出力が停止されても、ハイビジョンで番組を楽しめるようになっていま す。 資料編 - 液晶テレビ製品情報 (液晶テレビAQUOSのHDMI対応状況) 資料編 - プラズマテレビ (プラズマテレビVIERAのHDMI対応状況) プログレッシブハイビジョン(720p,1080p,D4,D5相当) 地上デジタル放送は、D1の標準画質(SD)とD3のハイビジョン画質で 放送されています。現在(2006年3月)はD4やD5映像は必要ありません。 PLAYSTATION3やBlu-rayビデオではD5映像出力がサポートされますので、 D5端子もしくはD5映像に対応したHDMI端子が必要になってきます。 HDMI端子が搭載されていてもD4映像までしか対応していない場合や、 パネルの解像度がフルHD(1080p)に対応していない場合があります。 現時点(2006年03月)で、D5相当の映像に対応したいのであればHDMI 付のフルHD(フルスペックハイビジョン)液晶テレビを推奨します。 次世代HDMI(HDMI 2.0) かつて、HDMI 1.2の次世代のHDMIを「次世代 HDMI 2.0」と呼んでいました。 理由は良く分かりませんが、実際に登場したのはHDMI 1.3となり、HDMI 2.0 が先送りされています。 現行HDMI(HDMI 1.3) HDMI 1.2の映像伝送は、24bit階調で1080p(D5相当)まで対応していました。 映像の情報量は約3Gbpsとなり、Silicon Image社のTMDS技術を使ってHDMI の信号に変換して伝送しています。 TMDS=Transition Minimized Differential Signaling HDMI 1.0〜1.2の最大データ転送レートは5Gbpsで、24bit階調までの映像が 伝送できましたが、48bitの映像信号は約6Gbpsとなり、最大レートを超過し てしまうので伝送できませんでした。 そこで、HDMI 1.3では、帯域を2倍の約10Gbpsにまで拡張したiTMDS技術を用 いて48bit階調に対応しました。 HDMI 1.0〜1.2と1.3ではHDMI端子の形状は同じであり、信号も相互に互換性 をもっています。このため、出力側もしくは入力側のいづれかが現行のHDMI であったとしても、問題なく現行規格の(1080pの24bitまで)の表示が可能で すが、HDMI 1.3以降に対応していないAVアンプを経由した場合は、解像度の 対応情報が正しく伝送できない場合がありますので注意が必要です。
※機種によっては1080pに対応していない場合があります。 色数の増加によって映像の再現力が向上しますが、通常の映像では、あまり 違いが感じられませんし、地上デジタル放送は24bitで送られているため、 従来のHDMI 1.2でも何ら支障はありません。 色数の差が分かるのは、動画像よりも静止画やCG画像の場合です。どちら かと言えば、PCやゲーム機といった用途に向けられているように思います。 しかも、HDMI 1.3では色域情報を伝送することが出来るので、原色に近い色 を再現することも出来るようになります。ネットショッピング用の端末など、 色の再現性が重要な分野で使われるものと思います。 また、HDMI 1.3ではHDMI miniコネクタと呼ばれるビデオカメラ用の規格も 策定されており、2007年以降、対応製品も登場してきています。 HDMI機器リンク(HDMIコントロール,HDMI-CEC:Consumer Electronics Control) VIERAリンク(Panasonic)、AQUOSファミリンク(SHARP)、BRAVIAリンク(SONY) といったHDMIケーブルを使って機器間の制御を行う機器リンク機能について 簡単に説明します。 これらの機器リンク機能は、各社ともにHDMI-CECと呼ばれる規格が使われて います。例えば、AQUOSファミリンクを使って、PanasonicのDIGAを操作する ことも、ある程度は可能です。しかし、各社の独自機能や独自制御の部分は 制御が出来なかったり、他社機を意図的に制御出来ないように設計されてい たりする場合もあるので、同一メーカーの機器の間で使う方が、より便利に 使うことが出来るということに変わりはありません。 また、AQUOSファミリンクはi.Link接続やIrSS(赤外線)接続も含めている他、 VIERAリンクでは SDカードを差し替えることまでも含めているなど、各社の 様々な製品との相互接続性や、相互互換性を示す用語となっています。勿論、 i.Link、IrSS、SD、SDHCカードの何れもが標準化された規格であり、元々は メーカー間で互換性のあるべきものですが、他社機器との互換性については 相性や整合性の問題で不具合が発生する場合があるので、このような形になっ てきたとも言えるでしょう。 AQUOSファミリンク→VIERA Link の例 上図は、液晶テレビAQUOSを使い、VIERA Link対応のDIGAレコーダーを制御 している例です。液晶テレビAQUOSの「ファミリンク」は、Family Linkの略 だけあって、他社機器とのリンクに優れています。VIERA Link対応のDIGAの 再生や録画、上図のような簡単な再生制御、AQUOSの電源OFFと連動した電源 制御といった制御がファミリモコンから行え、また、DIGA側の操作によって AQUOSの入力が自動で切り替わるなどの連携機能が行えます。 比較的、新しいDIGA(VIERAリンク Ver.2以降)では、AQUOSから録画リストや 番組表の表示も可能になっています。 但し、「戻る」と「終了」ボタンが逆になっている等の不整合もあります。 完全な互換性はないものの、何が出来ないのかを知っておけば、実用的にも 十分に使える機能が多くなってきています。 御注意 他社間のHDMI機器リンクは、当方だけでなくメーカーでも動作保証されてい ません。例えば、VIERAリンクの古いバージョンの機種DMR-BW200では、AQUOS からの録画リスト表示やEPG表示のコマンドが送られない問題を確認して います。(一度、表示すれば、以降は再生後に録画リストに戻るので支障なく 使えます。) このような不具合や不整合がありますので、当サイトに記載の情報も含めて、 全て、自己責任で御利用ください。 D端子の種類と注意点 D端子はアナログのコンポーネント端子を1本にまとめて、映像の種類を 情報として送れるようにした映像端子です。 D端子ケーブル(左)と、コンポーネント端子ケーブル(右) 注意しなければならないのは、D端子だからといってハイビジョン対応と は限らない点です。Dに続いて、数字が示されていて、D3以上でなけれ ば、ハイビジョンに対応できません。また、接続する2つの機器の両方が 対応していなければなりません。 例えば、ハイビジョンレコーダーがD3出力に対応していても、テレビが D2入力までしか対応していなければ、ハイビジョンで視ることは出来ま せん。また、DVDの画質はD2までなので、D3入力テレビに繋いでも ハイビジョン画質にはなりません。 現在は、D4端子つきのテレビやレコーダーが多いですが、地上デジタル 放送は主にD3で放送されています。D4端子はD3の規格を含んでいる ので、D3端子でもD4端子でも実用上に違いはありません。もちろん、 D3端子とD4端子を接続しても、問題ありません。 しかし、D1とD2にしか対応していないテレビにD3出力やD4出力の チューナーやレコーダーを接続する場合は、注意が必要です。D4端子は D3を含んでいますが、必ずしも、D1やD2が含まれているとは限らな からです。ほとんどのD3端子は、D1、D2、D3に対応していますが、 稀に、製品の詳細な仕様表に「D3固定」と書かれていてD1やD2の表記 が無い場合は、D1とD2には対応していません。 (「D1/D2/D3」や「D1/D2/D3/D4」などと表示されていれば問題ありません)
△:必ずしも対応しているとは限らない (一例としてD3端子がD1出力に対応しているとは限らない) AACS AACS(Advanced Access Content System)も著作権保護の仕組みです。これは AV機器メーカ、PC機器メーカ、映画業界の3者が集まって規格化したも のであり、主にBlu-rayのハイビジョン市販ソフト用と放送録画用ディスクの コンテンツ保護制御規格です。(ビデオカメラで撮影したコンテンツは除く) AACSでは、ハイビジョンを取り扱うシステムとして、著作権保護に対する技 術的な要求仕様をまとめております。具体的には、以下の3つの技術的条件 があり、HDMIやBDMV(Blu-rayの市販用BD-Videoで採用されている記録方式)が 以下の要素を満たし、AACS規格に対応しています。 @デジタル信号である A暗号化されていること B機器間で認証を実施すること つまり、これらの条件を満たしている、HDMI(HDCP対応)や市販用BD-Videoを 使用した再生やコピー制限を実施することが、AACSの役割です。 参考文献:http://www.aacsla.jp/ アナログ出力への制限は、ICT(Image Constraint Token)機能によって実現 されます。ICT制御によってHDMI端子のみに出力が許されている場合は D端子へはハイビジョン画質D3以上では出力できなくなっており、標準画質 のD1もしくはD2での出力になってしまいます。 前述のとおり、このようなソフトは2011年以降に発売される予定です。さらに 2014年以降にはAACS対応機器ではアナログ出力を全廃する予定になってい ます。放送を録画したものはアナログ出力される見込みですが、ハイビジョン 市販ソフトではICT制御に関わらずアナログ出力されなくなる可能性があり ます。但し、アナログ出力全廃に関する具体的な運用形態は「未決定」です。 参考文献:日経エレクトロニクス 補足説明 レコーダおよびテレビのHDMI端子の必要性と買い方 本節は、2005年現在の古い情報です。 (2005年11月13日) 補足1:HDMI無しレコーダ 長期的にはテレビ放送もD端子出力されなくなる可能性があります。しかし、 テレビ放送はCM収入で経営している点で、映画館や市販のDVDソフトを 主な収入源としている映画とは方針が異なり、当面はD端子出力を止めない と思われます。地上デジタル放送がD端子出力されなくなる頃には、レコー ダに新しい付加機能が搭載されてきて、値段も、現在(2005年)の何分の一に もなっていると思われます。新機種の買い足しの時期、もしくは、耐久年数 を過ぎてしまって新機種への買い替えや買い足しの時期になっている可能性 もあるでしょう。以上から、HDMI無しであっても支障ないでしょう。 補足2:HDMI無し液晶テレビ さらに、液晶テレビは、年々、大型化しておりハイビジョン放送が定着する 頃には今のサイズで満足できなくなるでしょう。現状、HDMI端子つきテレビ が安心なことに相違はありませんが、現時点では何のメリットも無い上、 HDMI端子つきテレビは、まだまだ高価です。 現在、お使いのテレビがブラウン管の28インチや32インチ以下であれば、 何年か後に37インチや45インチを買い足すことを前提に、32インチ程 度の液晶テレビを買うのも良いのではないでしょうか。 以下の表を御覧いただくと、HDMI無しの32インチだと、HDMI付の 37インチの約半額で買えます。つまり、今、40万円を出して37インチ を買うよりも、とりあえず、20万円の32インチを買っておいて、37が 20万円を切ったときに買い足すといった具合です。年々、価格が下がって ゆく液晶テレビならではの買い方だと思いませんか? 32インチ(×HDMI無) 20万円前後 AQUOS LC-32AD5 37インチ(×HDMI無) 25万円前後 AQUOS LC-37AD5 32インチ(○HDMI付) 30万円前後 AQUOS LC-32GD6 37インチ(○HDMI付) 40万円前後 AQUOS LC-37GD6 DVI端子、HDCP対応DVI端子 DVI端子はデジタル映像端子の一つです。主にパソコン用で使用されていま した。最近のDVI端子には、コピー保護技術であるHDCPに対応しているもの があり、DVI端子とHDMI端子を変換するケーブルによって、HDMIと同等の映 像を伝送できる場合があります。例えば、HDCP対応DVI入力をもつテレビの DVI端子に、DVI-HDMI変換ケーブルを使用すれば、Blu-rayレコーダーなどの HDMI出力を表示することが出来ます。例えば、AQUOS等のテレビのHDMI端子 が不足した時に、DVI端子をHDMI端子の代用として使用することが可能です。 テレビ内部にはHDMIチップとHDMI切り替えチップが入っており、HDMI端子も DVI端子も、同じHDMIチップに接続されていて、同じ認証システムが使われ ているので、端子形状以外のハードウェアには何ら違いは無いのです。 しかし、パソコン用モニター等に搭載されているHDMI端子やDHCPに対応した DVI端子では、テレビと同じチップや認証システムでは無いので、接続する レコーダー等によっては相互認証が出来ずに表示できない場合があります。 DVI端子は映像専用の端子なので、音声を伝送することが出来ません。 テレビのDVI入力には、別途、アナログ音声入力がありますので、そちらに 音声ケーブルを接続する必要があります。 下表はHDMI端子とDVI端子の種類とピン数を示したものです。
DVIのデジタル端子には18ピンのタイプと将来の高解像度ディスプレー用の 24ピンタイプ(DLタイプ)があります。HDMI端子はDLタイプに対応していませ んが、出力機器側が24ピンであっても、18ピンのケーブルが接続できます。 また、DVI-Dの24ピンは25ピンと呼ばれることや、18ピンが19ピンと呼ばれ ることがあります。これは、アナログ映像用の端子にGNDピンが配置されて いて、このピンをカウントするかどうかの違いですので、どちらを使用して も変わりません。 さらに、テレビのHDMI入力端子にパソコンのDVI出力を接続できる場合もあ ります。多くのAQUOS等のテレビにはDVI端子が装備されているので、通常は このような接続は不要ですが、DVI端子の無い機種にDVI端子を接続するのに 有効な方法です。但し、この場合は音声が出力できない場合があります。 DVI端子には、DVI-I端子と、DVI-D端子の2種類があります。デジタル信号 は、どちらでも変わりません。しかし、アナログRGB出力のパソコンを、 DVI入力端子つきのテレビに接続する場合は、テレビ側がDVI-I入力端子であ る必要があります。下表は接続するケーブルの種類をまとめたものです。
なお、パソコン用チューナーボードを使用する場合も、HDCP対応DVI端子か HDMI端子を搭載したテレビもしくはPCモニターが必要です。 S/PDIF端子 デジタルの音声端子として角型の光デジタル端子や同軸ピン端子が装備され ています。この端子をS/PDIF端子と呼んでいます。現在は、SCMSという著作 権保護技術が付加されており、例えば、CDからMDにコピーした後に、そのMD から他のMDへはコピーは出来ません。 しかし、SCMSは暗号化や機器認証といった保護技術が搭載されていないため コピー制御を書き換えたり無視したりすることで、容易に不正コピーするこ とが可能でした。 つまり、SCMSは現在となっては不完全なコピー制御技術であり、HDMI端子に 含まれた音声信号は、S/PDIF端子への音声出力を規制する方向です。 つまり、5.1chシステムを組んでいる場合は、AVアンプをHDMI接続の機種に 買い換えなければ、ならない可能性があります。この場合は、現時点では、 HDMI 1.3以上のAVアンプを推奨します。 アナログ音声出力の禁止 そもそも、SCMSが登場した当時は「アナログのコピーは劣化する」というこ とで、デジタル信号のみに簡易的な著作権保護を講じたものでした。当時の 状況では、アナログでコピーされたものは、次も、アナログでコピーされる 可能性が高く、次第に劣化すると考えられていました。さらに、アナログの レコードには著作権保護が無かったことを考えても、適切な方法でした。 しかし、現在では、アナログ信号を誰でも手軽にデジタルにコンバートでき ます。しかも、一度、デジタル化してしまえば、以降は劣化無く大勢に配布 することも、誰にでも簡単に出来る時代になってきました。このような技術 の進歩に伴う時代の変化によって、暗号化が講じにくいアナログ信号は、む しろ危険な存在であるという認識に変化しており、映像、音声ともに出力を 廃止方向に進んでいます。 関連ページ 方式編 - iLink端子 i.Link(TS)、DV端子、IEEE1394 方式編 - ダビング10(コピー制御) ダビング10 コピーワンス CPRM 方式編 - 著作権保護 著作権法と私的録画補償金制度 方式編 - LAN端子とDLNA LAN、DLNA、DTCP/IP、LANDISK 方式編 - DVD-RAM,DVD-RW DVD-RAM,DVD-RW,DVD-Rについて説明 方式編 - Blu-rayディスク Blu-ray (BD-RE,BD-R,BD-ROM) 資料編 - 受信チューナー 地上デジタルチューナ機器 資料編 - レコーダー製品情報 地上デジタルチューナ内蔵製品の比較 地デジTopへ戻る |