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歴史的選挙の絶妙な数字
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歴史的選挙の絶妙な数字

 議会制民主主義国家の中で唯一選挙による「政権交代」を経験してこなかった日本人が、初めて自らの手で政治権力を作り出した。選挙結果は歴史的意義に見合う絶妙な数字となって現れた。

 一般的に言えば、与党としては議会の主導権を完全に握る事が出来る絶対安定多数269議席を獲得すれば十分である。しかし我が国の政治の特殊性は与野党が対立するだけの構造になっていない。その上部に明治以来権力を握り続けてきた日本の官僚機構が存在する。それと太刀打ちするためには絶対安定多数だけでは数が足りない。過去最高である中曽根政権の獲得議席数300議席を上回る必要がある。どの自民党政権よりも国民の支持を集めたという事実こそが官僚機構の抵抗を押さえるのに役立つ。

 とは言え、衆議院で再議決が可能になる321議席を上回れば、逆に民主党に困難な事態が起こる。衆議院で再議決が可能になれば、参議院で単独過半数を得ていないという民主党の弱点を忘れてしまう事になる。どんなに謙虚になろうとしても、いざとなれば再議決で自分たちの主張を押し通せるという気持が出てくる。それは国民新党、社民党との強力関係にマイナスに作用し、民主党が来年の参議院選挙で必死に単独過半数を獲得しようとする気持に水を差す。

 今回の自民党の惨敗は4年前の郵政選挙の大勝利がもたらした。当時の小泉総理は思いも寄らぬ大勝にとまどい、用意していたシナリオを変更せざるを得なくなった。すれすれの勝利であったならば総理の任期を延長して構造改革の総仕上げに取り組んだかも知れない。しかし大勝した事で次の選挙では議席を減らすことが確実となった。ここで辞めれば歴史に残る総理で終われるが、続投すれば晩節を汚す事になるかもしれない。大勝が生み出した心理が自民党の道を誤らせた。

 衆参で圧倒的多数を確保している以上、未熟な総理でも国民の人気があれば政権運営は出来る。その考えが促成栽培の総理を生み出し、未熟な総理は数の力を背景に自らの信念を一途に貫いた。国民は安倍政権の思想信条よりも数の力で強行する権力のあり方に怖れを抱いた。その結果が2年前の参議院選挙である。国民のバランス感覚が自民党を参議院第一党の座から引きずり降ろした。

 参議院で権力を失った自民党は片肺エンジンの飛行機である。無理な操縦をすれば墜落する。野党とよく話し合い、国民の意向を組み入れた政治をやらなければならない。しかし自民党はそれが出来なかった。それは衆議院で再議決可能な議席数を持っていたからである。再議決が可能なのに野党と妥協するのは弱腰だという理屈が優先した。

 おかげで自民党は参議院選挙敗北の意味を真剣に考える事も出来なかった。参議院選挙敗北を小泉構造改革のせいにする者と、小泉構造改革が不徹底なせいだとする者に別れただけである。国民が政治に何を求めているかを真摯に受け止める事がなかった。その程度の自民党に国民は失望し、鉄槌を下した。

 民主党が獲得した308議席は321議席を超えなかった事で来年の参議院選挙に向けた緊張感を保ち続ける事が可能である。参議院選挙で単独過半数を獲得すれば、4年後の衆議院選挙で揺れ戻しが起こり、自民党が政権に復帰したとしても、自民党が再議決可能な三分の二の議席を超えない限り、民主党の政策を無視することは出来ない。日本の政治構造上、自民党が政権を取っても自民党のマニフェストは実現せず、民主党のマニフェストが生き続ける。つまり「官僚政治からの脱却」路線は生き続ける。それが分かれば官僚機構も抵抗する事の無意味さを知るようになる。従って来年の参議院選挙がこの歴史的「政局」の最終戦争なのである。

 今回の衆議院選挙を主導した民主党の小沢代表代行は、来年の参議院選挙を念頭に衆議院選挙の戦略作りを行ったと思う。問題はその選挙戦略に見合った緊張感を民主党が保ち続けることが出来るかどうかだ。そのためには新政権のスタートが順風満帆よりも、多難な門出となる方が好都合かも知れない。2年前の参議院選挙で幕を開けた「新時代」を作る政治の動きは、この衆議院選挙で状況を打ち破るべく大きく盛り上がり、来年の参議院選挙で形となって終幕するのである。今回の選挙でそのための絶妙な数字を国民は作り出した事になる。


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コメント (27)

やっと日本も試行錯誤ができる国になった。

小沢氏を叩けばウケると思っているマスコミが「親小沢」「反小沢」で分裂を煽っているが、民主党にはそれに乗ったり、テレビ出演で自民党批判をしたりしている暇はない。
着々と仕事を進めることが一番の宣伝になる。

与党である事が自己目的化していた自公は、返り咲きに向けた戦略の見直し(小泉構造改革のどの部分が間違っていたのかを真剣に考えればよい)を迫られる。
そのためにも、自民党はもっと負ければよかった。
本来の政策論をないがしろにして党の凋落を招いた元凶達が残ってしまった。
(そういう意味では、公明党の方がリューアルしやすいのではないか)
彼等の存在が「解党的出直し」の障害となるだろう。
後継総裁には石破氏や谷垣氏が選ばれるのか、それとも舛添氏や石原氏が選ばれるのか。

ついでに
30日夜、他局と異なる番組編成をした日テレの高視聴率は興味深い。

自民党=ゾンビ政党

田中さんの文章を舞っていました。
なるほど、絶妙な数字ですか!なるほど!! 次の参議院で過半数を取ることで、改革を続けるのですね。なるほど。。。

自民党の重鎮が比例で復活する姿をみて、マイケルジャクソンのスリラーを思い出した。いまの自民党政権は ゾンビ政権ですね。本当は引退してもらうことが自民党の明るい未来が見えるのに、ゾンビが残った。
もし、本当に復活する気があるのなら、「河野太郎」を総裁にすると、手強くなるな~と思っています。もし桝添氏を選んだら、8年は民主党は安泰だと思います。
ゾンビ政党の自民党、真価が問われています。。。見守っていきましょう。

田中先生。  昨夜の長時間に渡る生放送お疲れ様でした。大変参考になることばかりのはなしでした(特に田中先生のお話が)。   9月11日の田中塾楽しみにしています。その時は、マキノ雅弘の話もして下さい。楽しみにしています。

日本の政治にとっては対立的な二大政党による政治的緊張よりも、衆参の二院制による政治的緊張に意義があるということなのでしょうか?
とにかく政党的対立よりも官僚の力が大き過ぎると言う事がこの国の政治の問題点なのでしょうね。
それは日本人の精神構造や社会構造の問題と大きく連関していると思われます。
新たな思考回路、実践回路が模索される必要を感じます。

アキラ 様

””小沢氏を叩けばウケると思っているマスコミが「親小沢」「反小沢」で分裂を煽っているが、民主党にはそれに乗ったり、テレビ出演で自民党批判をしたりしている暇はない。””

おっしゃる通りです。マスゴミや自民党にとやかく言われても、これからは一致団結して行動すべきで、例の愚かな議員達(元小沢代表の脚を引っ張った議員)の様にテレビの前でとやかく言わない事です。敵を利するだけです。これらの議員は一度懺悔をして頂きたいです。

民主党の大勝利おめでとうございます。鳩山さん、小沢さんありがとうございました。小沢党党員の小生は周りの多くの人たちに民主党に投票する様に頑張りました。

勝って驕らず、謙虚に国民とのマニフェストでの約束を守って頂き、次の参議院でも勝利をして頂きたいと思います。

一年生議員の教育もしっかりして頂きたいです。

小生の周りの多くの方が小泉改革に対して怒っていました。また、選挙前での麻生降ろしもマイナスであったと思います。この事はこれから先の民主党政権の運営でも言えると思いますが、例の小沢元代表に対する「愚かな議員」がとった様な発言は厳に謹んで頂きたい。(早めに近藤洋介・小宮山洋子・渡辺周などに注意をして下さい)(玄葉も絶対に閣僚にしない事)

麻生さん・自民党は自分の政策は「責任力」のみで、民主のマニフェストのあら探しと鳩山代表や元小沢代表の政治資金の問題だけを訴えていたのもマイナスでした。自分の政策のない様な党にどうして国民が投票しましょうか?

国民にとって、鳩山代表・小沢元代表の例の問題はどうでも良いことで、それに固執したのは自民とマスゴミのKYでした。

大勝利の民主党にとってのこれかあらの野党は自民党では有りません。国民が与党であり、野党であると思います。一度、一票の力の威力を味わった国民は民主党が自分達の味方「与党」と思っている間は協力してくれるでしょう。逆にマニフェストは守らないとか小泉の様に「こればかのマニフェストは守らなくてもたいした事ない」とか「人生色々、会社もいろいろ、、、」などの人を小バカにした様な態度を取れば、必ずしっぺ返しを食らうと思います。


京セラの稲盛名誉会長の有り難いお言葉「おごることなく、浮かれることなく、国民のために誠実に慎重に政治を行うことが重要だ」と指摘。「日本が本当の民主国家に変わっていけるかどうかは、民主党の双肩にかかっているという自覚を持ち、国民の期待に応えるべき重責を果たしてほしい」を肝に銘じて民主党議員の皆さんは国政に励んで頂きたいです。


女性閣僚を多数起用と報道されましたが、小宮山洋子の様な民主党の脚を引っ張った議員は絶対に閣僚にしないで下さい。民主党にとって致命的になります。やはりテレビの前であんなに小沢氏の事を言った手前、閣僚は受けないとは思いますが、、、。ミセシメというと穏やかでは有りませんが、どう考えても風紀を乱したものには、それなりのペナルテイを科すべきと思います。


今日は会う人皆さんがかなり興奮しておりました。「一票の力はすごいね。また、次の選挙も頑張ってよ」と伝えると皆さんうれしそうに返事を返してくれました。

田中様  諸賢様

 309議席/321議席などと論議さてれいますが、現行の選挙制度が異常ではないでしょうか。
比例区に死票を加味するなど、もう少し安定性を重視した選挙制度を提案すべきではないでしょうか。

 321議席は私には『白紙委任状』の様に思えます。
『白紙委任状』に準ずる信任を得たとはとても思えませんが。

民主党党首 鳩山由紀夫氏の文章を前のコメント欄に載せました。
勿論直接お読みになった方も、おられると思いますが、敢えて紹介いたします。
こちらのページへ見に行ってください。

http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2009/08/2009_2.html

自民党の中でちょっとは「まとも」に見える議員のほとんどは落選してしまいました。
当選した自民党議員の顔ぶれが悪すぎて(特に比例復活したベテラン議員)とてもじゃないが党の再生が望まれる環境に無いような気がします。
早く冷静で論理的に政治が語られる健全な2大政党時代がこの国に訪れる事を願うばかりです。
利益誘導政治をしてきた自民党が政権を離れたことによってその手法が取れない以上、利益誘導によって潤わなくなった支持者達は早晩離れていく事になるでしょう。
古い自民党議員の政治的寿命は最早尽きていることに早く自身も支持者も気付くべきだ。

   自民党の負け方が酷すぎる

当選者の数ではなくて、生き残った自民政治家の顔ぶれが、国家にとって歓迎できる「解党的出直し」への期待を潰している。
これでは、自民党は、野垂れ死にし、消滅するのではないか。

民主党の一党独裁に通じる状況は、誠に不都合であり・・・、「自民党が党名変更」という噂もあり・・、其れを好機として、「時機を観て、政界再編」が現実的になりつつあるか?

<THE JOURNAL編集部様>30日はお疲れ様でした。さて、本編に関係なくて申し訳ありませんが、ひとつお尋ねしたい事があります。
当サイトへの投稿の掲載基準についてです。
私は、先日来、言われなき人格攻撃を受けています。
一市民とマリファナ解禁反対派と名前は変えていましが、内容からして同人物かと思われます。
只で参加させて頂いている以上、あまりムリは言えないのですが。
30日夜の放送告知&豪華ゲスト発表の板にも、書きこまれました。
THE JOURNAL編集部様の見解をお知らせくだされば、幸いです。なお、皆様の議論の邪魔になりたくないので、お返事を頂けたら、この投稿は削除してください。

梅光さま
レスありがとうございます。

>小泉の様に「こればかのマニフェストは守らなくてもたいした事ない」とか
全く仰る通りだと思います。
自民党は「自分達を支持しない有権者は分ってない」といわんばかりの上から目線で墓穴を掘ってしまいました。

とはいえ、何か変えるたびに解散で民意を問うようでは、何の為の代議制か分りません。
マニフェストに掲げた約束に見直しを加える場合は、きちんと理由を説明し、国民の了解を得る努力をすること。2/3議席に奢った自公はそんな当たり前のことさえ怠った。
世論調査を活用するのもいいと思います。
(ただし、マスコミの誘導設問には要注意ですが)
政権党としては、マスコミを使いこなす力量も求められます。

ノモトSABOユウジ さん
(日本人を止めた)無国籍人 さん

そうです、自民に残った顔ぶれが悪すぎな感じです。落ちた小泉チルドレンの中にさえまだまともそうな新人がいたのではと思うほど。

なんだか、自民党があまりに劣化していて、歴史的政権交代というより、粗大ゴミ収集と言った感じでした。闘いはがっぷり四つでなければつまりません。自民は悪質なのばかり残りましたねえ。よりにもよって麻生、安倍、森に小池ですか?この連中が茶々入れる中で、どうやって党の立て直しをするのでしょう。新政権のお手並みもさることながら、そっちの方が心配になってきました。

2/3の議席数は獲れませんでしたが、「余程の失態」が無ければ来年の参議院選挙で、民主党は過半数に達すると思います。

社会民主党との「連立」もそれまでと思われますので、「民主党の気が変わらぬうちに」、労働者派遣法等の「安全網の整備」や非核三原則の法制化、環境再生(八ツ場ダム・川辺川ダム・諫早湾干拓事業等)や環境事業の体系的な政策化等の道筋を付ければ、「御の字」です。

民主党は新自由主義者が多く、加えて、環境を軽視し、企業の利益を優先する傾向が強い人間も居るので、「参議院選挙後に先送り」させようとする、経団連・官界の圧力も強まると考えられます。

これを今直ぐやらなければ、「政権交代」の意味はありません。

まあ、「参議院選挙後」でも民主党は驕らないで欲しいですが・・・。

↑の匿名さまの通り、残ったメンバーがとても気になってます。小泉ジュニアなども含め結局清和会?
地方の有権者の方々はやはりとても保守的なんですかね。そういえばアメリカ大統領選も真ん中あたりは保守だったかな。田舎はそうなのかな。。とても残念な感じ。
こうなったらオシオ事件をどなたかもっと追求して欲しいなぁ。本当の事が知りたいけど、それをすると怖い結果に?それとも意外なところにも飛び火するから??
それにしても選挙翌日にわざわざ保釈って何か意味あるんですかね。
とにかく相変わらず?ばかり、訳の分からぬ世の中だ。

いや、全く、皆さんのおっしゃるとおり。自民党の生き残り議員の顔ぶれを見て、何を期待しろというのでしょう?
森、安倍、福田、麻生…あまりにも見事な馬鹿面っぷりに、ため息しかでません。

こんな顔ぶれでは、民主党がポカをやっても、「それじゃ~、次は自民党にすっか。」という気分にはなれないでしょう。日本をメチャクチャにした奴らが勢揃いしてるんですから。「自民党じゃ、あのときの二の舞になるだけか。」と思われるのがオチです。

自民党は、比例名簿作成を誤りましたね。まあ、利権漬けの自民党らしいといえば、らしいですが。

自民党は清和会中心の極右民族主義政党になればよいと思いますが、どうでしょうか。

古賀氏もですよ。
中でも森さんと福田さんは、何。
森さんが復活しても自民は復活ならず、総理大臣を途中で投げた福田さんが復活して一体どうしたいの?
119議席でよけいに色濃く、ヤニコクなりましたな。
自民再生の道はイバラの道ですな。

清和会が中心になった自民党は、お年寄りの票が欲しいから国粋主義的なことをいう、お金が欲しいから外資に便宜を供与する、自らの都合の悪い事を隠蔽する為に国家権力を使って脅迫する、このような本性を多くの有権者に見破られたのでしょう。

田中 良紹 様
THE JOURNAL の論考をいつも拝見させていただいております。
私的な意見を述べさせていただくならば、この2009衆院選は『アメリカのTVドラマ』を観ているようでありました。『 特攻野郎Aティーム』、古く?は、『ラット・パトロール』等々、目的や結果、大義を持ってミッションを遂行する姿、そこには、日本人が大好きな’勧善懲悪 ’があると考えます。ストーリーは’チャプター3(チャプター=ストーリーの第一章、二章の章) ’までで完結。隊長は’小沢 一郎氏 ’であり、ティーム民主の全員のミッション。チャプター1は「 2年前の参院選勝利 」、チャプター2は「 地方首長選から東京都議選を経た衆院選」、チャプター3(完結編)は「 来年行われる参院選の民主党過半数獲得 」。官僚、財界、報道の抵抗に臆することなく任務を遂行していただきたく思います。余談ですが、本日のNHK総合、PM07:30からの’討論スペシャル’、TV朝日、PM09:54’報道ステーション’、日テレ、PM11:09’ニュース・ゼロ’を時系列的に観ていましたが、本日の深夜に選挙結果が出、おそらくほとんど睡眠をとっていない議員にとってみれば辛い一日となったことでしょう。NHKの’討論スペシャル’では、いまだボードを使って’財源、財源’とのたまう司会の影山は’哀れ’にも見えました。民主・岡田幹事長が笑っているように見えたのは私だけでしょうか?TV朝日御用’報道ステーション’の古館は、小沢氏を遠まわしに批判、日テレ’ニュース・ゼロ’の村尾は’いまだに総合的ネガティブ・キャンペーン’をしている。古館と村尾とは同じ年代であるがゆえに’残念な「 あちら側の人々(勘違い人)」’としておきます。
追記:民主党の獲得議席、308議席ですが、秋田県2区から無所属で出馬・当選した’川口 博 氏 ’は本日、地元TV局のインタビューにおいて、今後民主党に入党を希望する旨の発言をされておりました。入党が実現すれば’309議席 ’になります。

民主党が単独320議席に届かなくてほっとしました。
3分の2議席のマスコミ予想に若干の揺り戻しがあったのでしょうかね?

自民は、森や町村が健在で党内改革など進みそうも無いのでこれも民主党にとってはラッキーですね。

昨日から色々考えますが、田中様の放映中の閉めのコメントに、「松下政経塾は松下さんが死ぬ前に「あれは人生最大の失敗だった」といった。
哲学や政治のたましいを勉強するのが必要だ。政治のテクニックを学ぶものではだめだ。」
とありますが、そうですよね~。やっぱりという感想です。
松下政経塾出身の議員は、ただ、新自由主義と米国追随を唱えるだけで松下氏のまの字も感じない議員ばかりです。もはやブランドにもなっていない。
高野さんの言う無税国家計画の話のほうがよっぽど松下氏らいいし政治家として生涯をかけられる政策だと思います。

マスコミのことも考えましたけど、そんなに記者クラブによそ者が入ってくるがいやなのですかね。要は既得権を侵されるということですね。

今盛んにマニフェストが実現できなかったら急速に支持を失うとか言ってますけど、かつて自民党政権では公約は破るものだった訳で、マスコミがそれについてとやかく言わなかったような気がします。
マスコミにとって批判の対象は議員立法で、政府提出の法案はノーチェックに近い報道になっていると思います。
今回ある意味オール議員立法でありオール政府提出になるわけですが、マスコミは出先を探って議員側提出のものだけ批判しようとすると思います。

マスコミ対策をどうするのかは大変重要になってくることは間違えないと思います。
オフレコも含めて、禁止或いは報告の義務付け、公人発言の実名報道など

あと小沢氏の影響を懸念するような報道が多いのですが、そんなこと懸念している人が本当に大勢いるのですか?
党三役の方や藤井さんなど言うべき事は言っていると思うし小沢氏も言っているでしょう。それだけのことだと思うのですが?
マスコミは何がいやなのか?これもやっぱり記者クラブの解放に対する抵抗なのですかね。

他にも色々考える2日間でした。

 さて、理由はさまざまであろうが、民主党を選択した私達国民は、これから何をしなければならないかを考える必要があるだろう。
 僕は今回の結果は国民それぞれが政治に対し投票だけではない何らかの責任を持つという意思表明であったと考えていますが、いざ選挙が終わると、はたしてそうした意識が特に民主党を選択した私達に有るのだろうかという不安がある。
 これまでの政治家、官僚に任せる政治ではなく、宮台、神保氏の言葉を借りれば〝引き受ける政治”であろうか。お手並み拝見的意識を排さなければならない。しかも何ができるかはそれぞれが考え、コミットしていかなければならない。そうした動機での一票でなければならなかったはずであるが、果たしてそこまで私達は覚悟をしていただろうか?
 お任せではいずれこの変革は失敗する可能性が大きい。
 さて、私達は何をすべきか。まずはそれぞれの地域社会の持続的自立に向けて、可能な限り統治権力に頼らずに何をすべきか、そうした戦略を練らなければならない。そう考えます。
 

歴史的選挙だったとは感じるのですが、他方、小選挙区制導入騒ぎの自民党分裂の効果がようやく現れただけとも見えます。
小泉改革で郵貯・道路公団民営化、今度の民主党政権で消費税上げへの地ならし、これで日本もようやく欧米並みのフェアな競争条件が整備できるとワシントンその他が喜んでいるなどとまでは思いませんが。

それにしても自民党、フツーに考えれば敗因分析(小泉改革路線との決別曖昧不明など)した上で、民主党に対抗させるべき理念(例えば「国民の生活第一」に対して「企業及び景気第一」でも宜し)を打ち出すということになろうが、例によってすっきりせずぐちゃぐちゃで総裁選出なのでしょう、多分。

「日本」より「自由」大切安穏に音楽聴いて死にたいだけだ

選挙というのは形を変えた“戦”なので、勝った民主党は“戦利品”を国民に供覧してもらいたいと思います。まず私の希望は、検察の“ファッショ”を総括していただきたい。西松事件、ライブドア事件、福島医師逮捕、足利冤罪事件…おかしなことだらけです。このままでは、国民は司法に対する信頼を完全に失ってしまうと思います。次に「かんぽの宿たたき売り事件」の真相です。それらの検証、解明を期待して民主党に一票を投じた国民もいたはずです。後ろ向きな発想であることは充分承知していますが、この要望にも応えてくれなければ、次の参院選で民主党に投票するかどうか微妙な気分になります。

私としては国民新党の亀井久興氏、郵政疑惑で社民ながら地道な活動を続けていた保坂氏の落選を大変残念に思います。
どうも一部のテレビ局は石原氏、あるいは舛添氏や石原氏祭り上げようとしている節がありますが、「作られた英雄」がどうゆう末路を辿るかをここ数年目の当たりにした国民はそこまで馬鹿ではない事はいい加減察するべきでしょう。せいぜいイモトぐらいで満足して欲しいものです。(苦笑)
今回一部の政治家が文字通り『雇い止め』を雇用主たる国民に宣告された訳ですが、フジ系の選挙番組で敗者のごとき様だった三宅氏を初めとした『御用識者・学者』の面々が今度どのような末路をたどるかに関心があります。
特に年始年末に日本を驚嘆させた派遣村騒動での冷酷な蔑視を露骨に見せた金美齢や、便利屋然としたテリー伊藤や勝谷といった小物然としたコメンテーターも勿論ですが、日本を混乱に導いた最大の元凶にして、今もってなお既得益という桃を平然と喰らう竹中平蔵の扱いこそ心有る人達の最大の焦点ではないでしょうか。
個人的希望ですが、鳩山氏は法務大臣に是非とも亀井靜香氏を選出して欲しい。理由はもう皆まで書くこともないでしょう。
因果応報は国のあり方を誤った政治家もそうですが、それに関与した者にも同様にあるべきです。
最後に願わくば森田実氏を始めとした真に心有る識者が再び活躍出来る世の中に戻る事を祈る次第です。

くれぐれも、人事を大切に行っていただきたい。
TVに出ている馬鹿コメンテーターがはしゃぐような「サプライズ人事」はいりません。
これからの4年間をまかせきる人事こそが国民が望むものです。

功を焦らず、一歩一歩確かな政権構築を期待しております。

「市場」を大切にしてください。

「鳩山様へ」を入れるのを忘れました。

もっと勘違いは、民主党のホームページに書き込むつもりが、ついここに書いてしまいました。

まだ50代なのにぼけたかな?

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Profile

田中良紹(たなか・よしつぐ)

-----<経歴>-----

1945年宮城県仙台市生まれ。
1969年慶應義塾大学経済学部卒業。
同年(株)東京放送(TBS)入社。
ドキュメンタリー・デイレクターとして「テレビ・ルポルタージュ」や「報道特集」を制作。また放送記者として裁判所、警察庁、警視庁、労働省、官邸、自民党、外務省、郵政省などを担当。ロッキード事件、各種公安事件、さらに田中角栄元総理の密着取材などを行う。
1990年にアメリカの議会チャンネルC-SPANの配給権を取得して(株)シー・ネットを設立。
TBSを退社後、1998年からCS放送で国会審議を中継する「国会TV」を開局するが、2001年に電波を止められ、ブロードバンドでの放送を開始する。
2007年7月、ブログを「国会探検」と改名し再スタート。

BookMarks

日本初の政治専門チャンネル!
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国会TV
http://kokkai.jctv.ne.jp/

-----<著書>-----


『裏支配─いま明かされる田中角栄の真実』
2005年3月、講談社+α文庫


『メディア裏支配─語られざる巨大マスコミの暗闘史』
2005年3月、講談社

-----<編書>-----


『憲法調査会証言集─国のゆくえ』
2004年7月、現代書館

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