2009年 6月 23日 (火)

       

■ 「減クルマ」始めよう チャレンジウイーク

     
  22日朝、自宅から市役所まで自転車に乗って登庁する谷藤市長  
 
22日朝、自宅から市役所まで自転車に乗って
登庁する谷藤市長
 
  公共交通の利用促進と温室効果ガスの二酸化炭素排出抑制を図るため、自動車と公共交通機関の賢い使い分けを進めようという「減クルマ」チャレンジウイークが22日、盛岡市内で始まった。県などで構成する県公共交通利用推進協議会(会長・達増知事)の呼びかけで、官民114事業所、8201人が参加。28日まで、より二酸化炭素排出の少ない移動手段やエコドライブに挑戦する。初日の朝、達増知事は路線バスで、谷藤裕明盛岡市長は自転車で登庁した。

  同ウイークは昨年11月に続いて2回目。昨年は平日だけの5日間で、60事業所、5381人が参加し、自動車利用を1万9802キロ、二酸化炭素排出量にして約4・7トン抑制した。今回は土日を入れて家庭での取り組みを一層促すとともに、参加目標は前回実績を上回る100事業所に設定し、目標を上回った。

  参加者の具体的な取り組みは、通勤、仕事中の減クルマ、私生活での減クルマ、ドライブ中の減クルマ。マイカー通勤は公共交通機関や自転車、徒歩にシフトし、仕事の移動でも二酸化炭素排出の少ない手段を選択する。

  私生活でも同様で、車の利用が必要な場合は省エネ運転を求める。街のにぎわい創出という観点から、協賛店をはじめ街中の店舗利用にも期待を寄せている。参加者の利用に特典が付く協賛店も42店となった。

  初日の朝、県庁広場では職員が参加してオープニングセレモニーがあり、達増知事は「公共交通は年々利用者が減少し、厳しい経営環境が続いている。二酸化炭素排出抑制も県環境基本計画の8%削減に向けて実効性ある取り組みが必要とされている。一人ひとりが日常生活の場で身近にできることから継続して取り組むことが重要。地球も公共交通も元気になるよう、職員の積極的な取り組みを期待する」とあいさつ。

  市民団体の"減クルマ"でまちづくり実行委員会の玉山哲委員長が「実のあるまちづくりとして県民運動まで広げていってほしい」と期待。職員を代表し、加藤主税地域振興部長が「県職員が率先して、無理なく、元気に取り組んでいきたい」とチャレンジ宣言した。

  今年度は秋に、盛岡以外で初となる一関市でのチャレンジウイークが計画されている。


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