石田順裕「早く暫定取りたい」…１２月に初防衛戦へ

長男・慈穏くんから祝福のパンチをもらう新王者・石田順裕（右は麻衣夫人）

　プロボクシングＷＢＡ世界スーパーウエルター級暫定王座を獲得した石田順裕（３４）＝金沢＝が、次戦は防衛戦を行う可能性が高いことが３１日、分かった。正規王者ダニエル・サントス（プエルトリコ）との統一戦実現が難しい情勢で、陣営は１２月２８か２９日に大阪中央体育館を候補にＶ１戦を行う意向を示した。

　顔に傷一つない石田に、浮かれる様子はなかった。「早く『暫定』を取りたい。サイン書くのも大変」。一夜明け会見で即座の統一戦を熱望したが、サントスが１１月か１２月に防衛戦を予定。金沢英雄会長は「ＷＢＡの指示を仰ぐ」とした上で「まず防衛で名前を上げたい」と年末興行のプランを明かした。

　前夜は勝ちに徹し、中盤以降に前に出ようとする石田を会長が阻止。「次は打ち合う試合を」と会長にハッパをかけられた史上２位の高齢戴冠チャンピオンは、「前に行くか離れるかしかできない。ミックスしたボクシングができれば」と課題を挙げた。