石田“兼業ボクサー”続行へ 王座奪取も復職示唆
グローブをつけた長男・慈穏くん(左)、麻衣夫人と並んでカメラに収まる石田順裕 |
◆ 日本人27年ぶり快挙から一夜 ◆
8月30日にWBA世界スーパーウエルター級暫定王座を奪取した石田順裕(34=金沢)が8月31日、大阪市生野区のジムで会見し、7月まで勤めた鉄道車両の製造会社に復職する考えを示した。「休職扱いだがいつまでも甘えられない。復帰するかも」と語った。
重量級世界王座を奪取するのは27年ぶりの快挙。しかし地上波中継がなくファイトマネーは100万円だった。臨床心理士の麻衣夫人はきょう1日から職場復帰するが子供2人を養う家長としては主夫業に専念してばかりいられない。練習優先の勤務を許可、前日も20人の同僚が応援に駆けつけた温かい職場という事情もあった。兼業ボクサーとしては豚カツ店料理長だった元WBA世界ミニマム級王者・星野敬太郎会長らがいる。
陣営は次戦を12月の大阪で計画し28、29日の大阪市中央体育館を抑えている。「サインを書くと『暫定』が難しい。説明も邪魔」。石田は早期の正規王者サントスとの統一戦を希望した。
[ 2009年9月1日付 ]
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