「WBA世界Sウエルター級暫定王座決定戦」(30日、大阪府立体育会館)
スタンドには石田順裕(34)=金沢=が1998年8月から約2年半勤めた児童養護施設・若江学院の職員、子供たち約80人が訪れ声をからしての「石田先生」コールで会場を沸かせた。勝利の瞬間、かつての同僚・古崎さんは「感動しました。子供たちにすごく優しかった先生の目がリングでは全く違っていた」と大興奮。石田と生活を共にした小田桐薫君(17)も「自分はまだ小さかったけど優しい先生だった。久しぶりに会えてすごく格好よかった」と恩師に熱い視線を注いでいた。