鈴木にムーンサルトプレスを決め、25周年を勝利で飾った武藤(上)=両国国技館
「全日本」(30日、両国国技館)
武藤敬司(46)が、自身のデビュー25周年興行を白星で飾った。20年ぶりに純プロレスに復帰した相棒の船木誠勝が蝶野正洋を抑える間に、鈴木みのるを閃光魔術からの月面水爆で沈めた。満員の観客に「もっともっとみんなを元気にしたい。プロレスをまい進します!!」と約束した。
武藤と船木、蝶野は新日本の同期。船木と鈴木は新日本を飛び出し格闘技路線を歩んだ後に決別。因縁深い一戦で注目を集める船木は「感情が先走った」とドロップキック、浴びせ蹴りに加えて、場外トペや凶器攻撃を初披露した。
総合格闘技ブームに動じず“プロレスLOVE”を貫いた武藤にふさわしい好試合だった。今後の継続参戦が注目される船木からは「明日(31日)お答えします」と前向きな返答を受けた。度重なる故障を、技術と気力で乗り越えてきた武藤は「次は30周年へ頑張ります」と誓った。