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ナイターで高知競馬存続を 関係者は“大勝負”に必死

 連敗しても走り続けたハルウララが引退して以降、苦しい経営が続く高知競馬(高知市)が、存続を掛けて全国初の通年ナイター競馬「夜さ恋(よさこい)ナイター」を始めた。関係者は「失敗すれば後はない」と、“大勝負”のPRに必死だ。

 経営悪化に悩み、廃止やその検討が進む地方競馬。高知県も2003年、高知県競馬組合に「今後赤字を出せば即廃止」との方針を打ち出した。

 03年度はハルウララの人気で黒字となったが、07年度にはその剰余金も底をつき赤字に。施設整備などに使う財政調整基金を切り崩して、なんとか存続している。

 「生き残り策は無いか」。今年3月、通年ナイター開催を決めた。出走時間をほかの競馬場よりも遅くし、インターネット馬券の販売増と新たな客層の取り込みを狙う。

 残った財政調整基金のほぼ全額を費やし、照明を増設。レースは午後3時ごろからとし、1日10レース前後のうち約半分をナイターとした。

 7月24日のナイター開始以降、入場者数は週末を中心に実施した9日間で約8200人、売上金は約4億1千万円。県競馬対策課は「当初売り上げは良かったが、徐々に下がっている。このままではまずい」と焦る。

 期待していたインターネット馬券が思うように伸びないのが悩みの種。好調な窓口販売も「珍しさがなくなれば終わり」と厳しい声が聞こえる。

 「冬のナイターは温暖な気候の高知でしかできない。ライバルがいなくなるので期待している」と同組合。広報に一層力を入れるという。

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