国民新党は31日、党本部で両院議員総会を開き、衆院選で落選し代表を退いた綿貫民輔氏の後任に広島6区で当選した亀井静香代表代行が昇格する人事を決めた。
島根2区で敗れ比例の議席も失った亀井久興氏も幹事長を辞任。党は当面後任は置かず、久興氏が顧問として新政権発足に向けた民主、社民両党との調整などで代表をサポートする。綿貫氏は最高顧問に就いた。
総会後の記者会見で亀井代表は4年前の結党の中心となった綿貫、久興両氏が落選した結果に無念さをにじませつつも、党の最重要政策である郵政民営化見直しなどへの意欲を強調。「新しい政治の中で闘いが始まる。頑張りたい」と述べた。
民主党などとの連立政権について「共通政策をどう実現するのか協議が整えば連立もありうる」と前向きな姿勢をみせた。亀井顧問は「できる限りの手伝いをしたい」と語った。
国民新党は衆院解散時から2減の3議席。亀井郁夫氏(広島)、亀井亜紀子氏(島根)が所属する参院は5議席で民主党などと統一会派を組んでいる。
【写真説明】代表に就き党の政策実現への意気込みを語る亀井氏(左端)=31日、東京・平河町の国民新党本部(撮影・荒木肇)
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