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10月にも子宮頸がんワクチン承認へ

 ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因で発症する子宮頸がんの予防を目的としたワクチンについて、厚生労働省薬事・食品衛生審議会の部会は31日、「承認して差し支えない」との意見をまとめた。

 9月下旬に上部組織の薬事分科会で審議し、順調なら10月にも国内初のHPVワクチンとして正式承認される見通し。

 ワクチンは、製薬会社グラクソ・スミスクライン(GSK)の「サーバリックス」。子宮頸がんの原因の約7割を占める「16型」と「18型」のHPVの感染予防が期待される。

 子宮頸がんは、国内で毎年約8千人が新たに患者と診断され、約2500人が死亡するとされる。同省などによると、世界で実用化されているワクチンは2種類あり、サーバリックスは海外96カ国で承認されている。

 国内でも専門家や患者団体から早期承認を求める声が強く、厚労省は優先審査の対象に指定。海外の臨床試験データの審査と、国内での臨床試験を並行して進めた。国内では2006年4月から、20〜25歳の女性約1千人と10〜15歳の約100人を対象に実施。接種後2年間の予防効果などが確認されたという。

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