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大嶽親方 元露鵬らかばう「クビにしないと言った」

 大麻の陽性反応が出て日本相撲協会を解雇されたロシア出身の元露鵬と元白露山の兄弟が力士としての地位確認を求めた訴訟の口頭弁論が31日、東京地裁(渡辺弘裁判長)であった。元露鵬のかつての師匠で、原告側証人として出廷した大嶽親方(元関脇貴闘力)が「クビにしないから精密検査に尿を出してくれ、と協会に頼まれ検査に応じさせた」と証言した。

 大嶽親方は、簡易尿検査で陽性反応を示した元露鵬らについて、協会再発防止検討委員会(当時)の伊勢ノ海委員長(元関脇藤ノ川)から、解雇しないとの条件で、精密検査の採尿に応じさせるよう頼まれたと主張。

 「尿を出したら協会が警察を呼んだので『話が違う。はめられた』と思った。露鵬や白露山には申し訳ない気持ちでいっぱい」と述べた。

 一方、原告、被告双方が証人申請した伊勢ノ海委員長は「大嶽親方に、解雇はされないだろうという趣旨のことは言ったが、2人が精密検査を希望していたので、それなら大丈夫だろうと思ったからだ」と反論。

 友綱副委員長(元関脇魁輝)も警察への通報に関し「検査前の警察とのやりとりで、陽性反応が出た場合は通報することにしていた」と述べた。

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