中国新聞オンライン
中国新聞 購読・試読のお申し込み
サイト内検索

うどん汁からバイオ燃料精製 '09/8/29

 広島国際学院大工学部(広島市安芸区)の渡辺昌規准教授(生物化学工学)が、うどんのゆで汁から、ガソリン代替燃料のバイオエタノールを精製することに成功した。排水もきれいになり、再びうどんの冷却などに使える利点もある。共同研究を進める製めん業者は、2011年3月にも工場内に処理プラントを設ける方針だ。

 うどんのゆで汁や、めんをあらったり冷やしたりした水には、バイオエタノールの原料となるでんぷんが残るが、効率的な活用法はこれまで確立されていなかった。

 渡辺准教授の方法では、タンパク質分解酵素で排水からでんぷんを含む固形分を分離、濃縮。さらに米ぬかや酵母を加えてアルコール発酵させる。排水の全体積の約2割が固形化し、うち1・2〜1・0%がバイオエタノールとなる。上澄みの水は冷却用などに使え、節水に役立つ。

 共同研究する製めん業のマルバヤシ(西区)は当面、うどんの製造工程で使う1日50〜60トンの水のうち、冷却用約10トンのでんぷん質を除去し、水を再利用するプラントを設ける予定。その後、ゆで汁の処理やバイオエタノールの精製設備も整えたい考えだ。

【写真説明】うどんのゆで汁を手に、バイオエタノールを精製する方法を説明する渡辺准教授


  1. あす政権選択へ審判 衆院選
  2. 投票率に陣営注視 岡山県内
  3. 各陣営「郵政上回る」 島根
  4. 官房長官事務所にれんが投入
  5. 下見後に犯行か 主婦殺害
  6. 脱線防止ガード一方だけ
  7. 広島サンプラザ、減収で苦境
  8. デオデオが商工センター進出
  9. 高速道の「燃料切れ」大幅増
  10. 6人? 岡山市長選30日告示
  11. 愛宕インフラ設計に予算案
  12. 宮島花火大会の宿泊を抽選に
  13. 県警転送分 架空請求541件
  14. 作家那須さん、被爆体験語る
  15. 盗品の梅原絵画運搬で実刑
  16. 尾道学園が新校舎で始業式<動画あり>
  17. 日展陶芸家の藤本氏が死去
  18. 沼田川の浅瀬でユニーク五輪
  19. 草戸千軒の闘茶と聞香札展示
  20. 幻想的…植物公園に光の迷路<動画あり>
  21. 中広選手、計量を一発クリア
  22. 浅野温子さん福山公演に意欲


MenuTopBackNextLast
安全安心