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ワシントンで開かれた「米中戦略・経済対話」で演説するオバマ大統領=27日〔ロイター〕

オバマ大統領「米中、責任を共有」 戦略対話開幕

 【ワシントン=高橋哲史】米中両国の閣僚が一堂に会し、経済や安全保障分野の懸案を議論する初の「戦略・経済対話」が27日、ワシントンで開幕した。オバマ大統領は開会式で「米中関係は世界中のどの2国間関係にも劣らず重要だ」「我々は共に重い責任を負っている」と演説。世界経済の成長や気候変動、核不拡散などの懸案に米中両国の協調を強化して対応していく姿勢を明確に示した。

 27日には、中国の胡錦濤国家主席も「世界で最も影響力のある国として、両国は人類の平和と発展に重要な責任を負っている」との声明を発表。両国が2国間だけでなく、世界規模の課題を広く話し合う「G2」の枠組み構築に動き出した。対話は2日間にわたって開き、28日に共同声明を発表して閉幕する。

 オバマ大統領は経済分野で「米中は持続的な景気回復へさらに協力できる」と強調。金融安定や自由貿易の促進で協調を深める考えを示した。「米国の貯蓄率向上と中国の消費拡大が持続的な成長につながる」とも述べ、中国に内需拡大による貿易不均衡是正を求めた。 (00:09)