ホワイトソックス戦の2回、三振に倒れ、憮然とした表情でベンチへ下がるヤンキース・松井秀=ヤンキースタジアム(撮影・大橋小太郎)
「ヤンキース8-3ホワイトソックス」(30日、ニューヨーク)」
ヤンキースの松井秀喜外野手(35)はホワイトソックス戦で4打数無安打。相手ベンチの術中にはまった4打席だった。松井秀が打席に立つと、二遊間の2人が一塁方向に移動する。その正面に打球が飛んだ。
第1打席に空振り三振を喫した後だ。四回無死一塁、六回2死一塁の場面では、変化球をとらえたものの、二塁手正面へのゴロ。八回は中堅に抜けてもおかしくないゴロが遊撃手のグラブに収まった。
「全部正面に行っちゃいましたね」と苦笑いするしかない。今季の松井秀は“プルヒッター”(引っ張り)に変身しているだけに、しっかり対策を練られてきた。4打数無安打。それでも、「欲を言えば…、ですけど当たりは良かったですから」と悲観する様子はなかった。
6日連続でスタメン出場しても、左ひざの状態に問題はない。ジラルディ監督も「ここのところずっといい」。31日からの遠征2カードには、人工芝球場で行われるブルージェイズ戦が含まれる。さらに本拠地に戻った後の初戦はダブルヘッダー。今後しばらくは、1カードに1試合程度はスタメンから外れそうだ。