米カリフォルニア州アンティオック(CNN) 11歳当時に誘拐されて18年間監禁され、27日無事保護されたジェイシー・デュガードさん(29)が、自身に2人の子どもを生ませたフィリップ・ギャリドー容疑者(58)が経営する印刷会社で就労していたことが、30日分かった。
ギャリドー容疑者はアンティオック市内の自宅で中小企業を顧客とする印刷会社を経営しており、デュガードさんはここで「アリッサ」という偽名で働いていた。CNNの取材に応じたある顧客は、デュガードさんがグラフィック・デザインや名詞、チラシを担当し、真面目な仕事ぶりで注文に良く応えていたと語った。
CNNは、デュガードさんがアリッサ名で顧客に送信したとされる複数の電子メールを入手。メールアカウントはギャリドー容疑者名義で開かれたものだが、顧客はメール受信がデュガードさんとの電話や会話の直後だったとして、送信者がデュガードさんであるとの見方を示している。
捜査当局はデュガードさんが監禁されていた状況について解明を進めているが、デュガードさんがギャリドー容疑者の仕事に必要不可欠であったことがこれで明らかになった。顧客は、デュガードさんを2回見かけたものの特に不審な点はなく、デュガードさんが電話やコンピューターを使える立場にあったことから、デュガードさんが「何らかの洗脳を受けていたのは明らかだ」とコメントした。