民主党が圧勝した今回の総選挙で小選挙区の投票率は、各都道府県選管が発表した結果などを朝日新聞社で集計したところ、69%前後になる見通し。前回は67.51%で、90年(73.31%)以来19年ぶりの70%には届かない見通しだが、小選挙区比例代表並立制で実施された96年以降の5回では過去最高となった。
総選挙の投票率は、現行制度になってから3回は60%前後で推移していたが、小泉ブームが起きた前回05年郵政選挙で上がった。
4年ぶりの総選挙となった今回は、自民、民主両党による「政権選択選挙」になったことで、有権者の関心が高まり、前回をさらに上回る結果となった。
国政選挙では04年参院選から導入された期日前投票も過去最多の約1400万人が参加。投票率上昇を後押しした。
各都道府県選管の発表によると、石川県で前回を4.4ポイント上回る75.67%となったほか、青森、茨城、愛知、香川、高知の各県で3ポイント以上上昇。一方、大分県では前回を0.42ポイント下回った。