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女性、最多の54人当選 衆院議員、全体の45%が交代

2009年8月31日11時23分

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 30日投開票された総選挙で民主党が圧勝し、自民党が歴史的大敗を喫したことで、衆院議員の顔ぶれは大幅に変わることになった。女性の当選者数は過去最多になり、新顔候補も大量当選を果たした。政権交代を象徴するフレッシュな議場となりそうだ。

 今回当選した新顔は158人で、全議席(480)の3分の1を占める。小選挙区比例代表並立制になった96年以降で最も多く、新党ブームが起きて自民党が下野した93年の134人も上回った。前回惨敗した民主党が候補者の入れ替えを進めたことに加え、大量得票で比例単独の新顔も軒並み当選。同党だけで143人を数えた。同党の新顔当選率は87%と高率だった。

 元職の返り咲きも民主党の52人を中心に計56人。現行選挙制度になって最も多い。この結果、衆院の議席の45%が入れ替わることになる。

 女性候補は過去最多の54人が当選。「郵政反対組」への対抗馬などとして自民党が積極的に女性を擁立した前回05年の43人を大幅に上回った。公明党の太田代表を破った青木愛氏(東京12区)や自民党の久間章生元防衛相を破った福田衣里子氏(長崎2区)をはじめ、与党の大物に次々と女性候補をぶつけた民主党は擁立した46人のうち40人が当選した。

 一方、社会的な批判を受けて自民、民主両党が制限に踏み出した世襲候補は、今回133人のうち当選は75人だった。現行制度では最低で、世襲議員が占める割合も15.6%と前回(24.6%)より大幅に下がった。小泉元首相の次男進次郎氏(神奈川11区)は当選したが、津島雄二元厚相の長男で、無所属で立候補した淳氏(青森1区)は落選。鈴木善幸元首相の長男俊一元環境相(岩手2区)や石原慎太郎東京都知事の三男宏高氏(東京3区)も議席を失った。(山崎崇)

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