未来のある場所に 【みなみ】という少年がいた
彼には そこが何処かも 自分が 誰なのかも解らなかった
しかし 彼を目の仇に 襲い掛かる者達がいる
メカニックな ロボット
軍隊である 【ガードフォース】
攻撃本能しかない 異様な生物
超能力者狩りをする 【デスサイキック】達が 彼を見つけると いきなり攻撃してくるのだった
なぜなら 彼は【超能力者(サイキック)】であるから…
彼らのいる 巨大都市【アークシティ】では
その都市の管理を 【クルーIII】と呼ばれる コンピュータが行っていた
【クルーIII】は より完全な都市管理の為 居住者の心の中まで干渉していて
わずかでも 都市に有害な心がめばえた居住者に対して 絶えず矯正を行っていた
このシステムを 【マインドコントロール】と言い
その効力は 【クルーIII】自身の存在も忘れさす程 強かった
しかし ごく一部の人々には 【マインドコントロール】が 効かないのが判った
そこで【クルーIII】は その人達を【サイキック】と名付けて
サイキック狩りをはじめた
サイキックは捕らえられ 【アークシティ】に連れ去られた
そこに 取り残された4人の子供が このゲームの主人公である
―― お前達を サイキックの代表と認めよう
―― 我々と 共存してアクアに住むか
―― 別の星を求めて スペースコロニーに残り
―― 旅を続けるか 決めるが良い
―― よろしい 我々と新しい世界を築こう
今まで 「生物の最高は人類だ」と言う 古い心の檻は完全に壊れた
サイキック達は 新しいタイプの生物へと進歩する為に旅立っていった
サイキック いや 「人類」には明るい未来が開けている
―― そうか わかった
―― 我々だけで 行くとしよう
―― もう会う事も無いだろう
サイキック達を置いて 彼らは旅立った
サイキック達は 恐らく今後とも続くであろう 人類同士の戦いを思うと
心が暗く重いのだった
ここにサイキックの旅は 一応の終わりを告げた
ここまで成長した サイキック達は全滅してしまった
ここにサイキックの冒険は 終わった!
戦いが続いたせいか 或いは サイキックも
人類の「戦う事が大好き」と言う 悪い性格を受け継いでいるせいか
新たなるパートナーを 迎える事が出来なかった
まだまだ人類の未来は 暗いーーーーーーーーーーーーー
戦いの中で育ったサイキックの敵ではなかった!
彼等は もう2度と サイキックの前には現れない
人類が 別の生物と対等に付き合うには まだ幼いようだ
人類は修行を積まねばならない
サイキック達だけで 新たなる星を目指して旅立った!
本当に これで良かったのだろうか?