全国2例目の裁判員裁判で、殺人未遂罪に問われた被告に懲役4年6月の実刑を言い渡した今月12日のさいたま地裁判決は、検察、被告側双方が控訴せず、27日午前0時に確定した。1例目の東京地裁判決は被告側が控訴しており、裁判員裁判では初の判決確定。
判決によると、埼玉県吉見町大串、解体工、三宅茂之被告(35)は5月4日午後9時ごろ、同県狭山市で、金銭トラブルから知人の男性(35)の胸や頭を包丁で刺すなどし、約1カ月の重傷を負わせた。
さいたま地検幹部は「従来よりやや軽い判決だが、裁判員の判断を覆すよう求めるほどではない」。主任弁護人を務めた間川清弁護士は「弁護士としては高裁でどう判断されるか興味はあるが、被告が納得したと話しており、意向を尊重する」としている。【飼手勇介】
毎日新聞 2009年8月27日 東京朝刊