ミクロの世界




  フルハルターでは、お客様のご要望があれば、ペン先(ニブポイント)の研ぎ出しをおこなって、万年筆を販売しております。 しかしこれまではニブポイントの形状についての資料が少なかったため、一般の方にとっては、「ペン先を研ぐ」ということがどのようなことなのか、なかなかわかりにくいことではなかったかと思います。
  この度、カメラマン(撮影・編集)の御助力を得て、ペン先のこまかい部分までカメラの眼でお目にかけることができることになりました。
  ニブポイント(イリジウム)の研ぎ出しについては、一度皆様にご覧頂き、こんなことまでしているんだ、ということを見て感じて頂きたいと常々思っておりましたが、今回の写真を見ると、ペン先を「研ぐ」ということがどういうことなのかペン先が「研ぐ」前と後でどのように変化するかが、ご自身の目で、よく、お判り頂けると思います。 これまで目にすることのなかった画期的な画像と自負しているのですが、いかがでしょうか? どうかすみずみまでご覧下さい。

【 ミクロの世界画像 索引 】
3Bとクロスポイント 研ぎ出しの前と後のペン先の変化を拡大写真でお目にかけます。ペリカン3Bとセーラークロスポイントで、研磨前、研磨後を比較しました。
BからEFへ 森山モデルと呼ばれる研磨で、BからEFまで研ぎ出されたペン先とそれでしたためた文字を、メーカーのEFと比較しました。
ペリカン3B森山モデル ペリカン3B森山モデルと呼ばれる作品。研磨前と研磨後の写真をご覧下さい。
調整万年筆の書き味 万年筆を調整するとはどういうことなのか、またその書き味は? 実際に調整された万年筆を使われた方々からの感想をお載せしました。
クロスポイントその1・Old クロスポイント 従来の研磨法によるもの。
クロスポイントその2・Zure クロスポイント ペン先の重なり部分をずらしたもの。
クロスポイントその3・New クロスポイント 最近の研磨法。
クロスポイントキングコブラ クロスポイント キングコブラ。
ペン先比較 上記四種(Old・Zure・New・キングコブラ)のクロスポイントのペン先比較写真。
筆跡比較 さまざまなペン先で書かれた文字の比較写真。







項目 3Bとクロスポイント――研ぎ出しの前と後で


  ニブポイント(イリヂウム)は、1本はペリカンの3B、もう1本はセーラーというよりも長原作品と言った方がいいかも知れないクロスポイントです。2本とも私が研ぎ出したものですが、研磨前と研磨後を対比しておりますので、形状の違いをお判りいただけると思います。
  ペリカン3Bの方は、森山モデルとか森山スペシャルと呼ばれている研ぎで、このあと、特殊ペーパー(30年以上前に製造されたもの)で、使われる方の角度に合わせて、時間のかかる最終調整を致します。
  クロスポイントの方は、2枚を重ね合わせる時に、その位置を3種ほど作っていただいています。フルハルターでは、使われる方の筆記角度と好み(太さ)に合わせる為、その3種の素材の中から選別し、研ぎ出してゆきます。


ペリカン 新旧3Bポイント

ペリカン3B 研磨前・研磨後



セーラー 新旧クロスポイント

セーラークロスポイント 研磨前・研磨後


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