クランクケース割込み:2008.06
手順、疑問は、サービスマニュアルを参照。
今回のドナー。プーリー側のシールが若干ながらも、抜け気味の様子。
調子は良いのですが、抜けているのが分かってきたので、今回割ります。
●赤マル箇所のねじを外す。
●固くて舐め易いので、注意して緩める。
●緩みました。
●ノックピン箇所や、ケース接合面をプラハン”ゴンゴン”で叩いて、
シールを解除する。
●下から突き上げるのも効果的。シールが解除されると、
ケースの隙間が若干確認出来ます。
●場合により、クランクの回り止めを施す。
●画像では、スズキ純正のコンロッドストッパーを使用。
●クランクセパレーターをセットします。水平、垂直を正確に
出してあげましょう。
そうしないと、高価なツールがあっけなく逝きます(汗)。
●セパレーターのネジ箇所全てにグリースをたっぷり塗布します。
クランクとの間にも塗布すること。
●ねじ込んでいくと、”ゴン、ゴン”とクランクが押し込まれる
感触が伝わってきます。
●最初は力が強めに必要です。
割れました。
クランクにベアリングが残りました。
ケースにベアリングが残る場合もあります。
●プーリー側もセットしてねじ込んでいきます。
●こちら側は、コンロッドを止める必要はありません。
●水平出しのポイントは画像のように、ねじ切りの幅を
3本全て同じ距離にすれば大丈夫です。
●ここにもグリースを仕込む。
●こちらのねじ込み具合も統一する。
●こちらもグリースを仕込む。
●ここは重要ですので、かならずグリースを仕込みます。
あとは、己(道具)を信じてねじこむのみ!。
かっ固てぇ〜・・・・・。
ゴンッという音と共に抜けてきました。
こうなれば、楽勝です。
どんどんねじ込んでいきます。すると・・・・。
がっしゃ〜ん!!!と、クランクが外れました。
工事現場のやぐらが崩壊したような様子です(笑)。
ケースの下には、端材で足場を組んであります。これは大事。
無事産み落とされましたね!。
割り込みはここで終了!!。おつかれっした〜!!!。
つかい古したオイルシールを取り除きます。
結局ベアリングがクランクに残る形となりました〜。
ケースが磨耗しているのかもしれないですね。
ベアリングセパレーターで外せばこのクランクは再使用できます。