UPDATE1: 閣僚は首班指名後に一気に決める、数におごらない政治行う=鳩山・民主党代表
[東京 31日 ロイター] 民主党の鳩山由紀夫代表は31日未明に会見し、衆院選で300議席を超える圧勝を果たし、政権交代を確実にしたことを受け「いかに国民を向いた政治をつくり上げていくかが全て。国民の期待に応える政治を実現したい」と強調するとともに、「数におごることのない政治を行いたい」と語った。鳩山内閣の閣僚人事については、国家戦略局担当相と財務相を枢要ポストに指摘した上で、9月中旬の特別国会における首班指名後に「一気に決める」と述べ、政権移行作業を現在の党三役中心に行っていく考えを示した。
鳩山代表は会見の冒頭、新政権を担うにあたり、1)政権の交代、2)古い政治から新しい政治への交代、3)官僚主権から国民主権への交代 の3つの交代によって「国民の期待に応える政治を実現する」と強調した。
その上で、新型インフルエンザへの対応や災害対策などを挙げ、自民党などと協力すべきところは協力し「政権を担う政党として、数におごることのない政治を行いたい」と表明した。
民主党は、鳩山代表を中心に、直ちに社民党と国民新党との連立協議など政権移行作業に着手するが「当面、政権移行チームとして、現在の3役を中心に骨を折ってもらう」と指摘。
閣僚人事に関しては、枢要なポストとして国家戦略局担当相と財務相を挙げた上で、「一部(の閣僚)だけを(先に)決めることは念頭ない。首班指名後に一気に決める」とし、9月中旬の特別国会で首相指名を受けるまでは閣僚人事を明らかにしない考えを示した。
また、成長戦略について「家計を直接潤す施策を重視する」とマニフェストに掲げた家計支援の実現を強調。その上で「バイオ、ITなどを重視して日本流の経済成長を図ることを重視する。その中で必要な規制緩和を行う一方、行き過ぎには歯止めをかけることが重要だ」と語った。
大幅に議席数を減らした自民党に対しては「(自民党が)再起に向けて力を発揮しないと真の2大政党政治は確立できない」と奮起を促した。
(ロイターニュース 伊藤純夫)
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