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心中:向精神薬不正処方容疑の医師、奈良で

 27日午後5時半ごろ、奈良県葛城市のマンションで、大阪府羽曳野市羽曳が丘4の精神科医、角田鉄太郎医師(54)と大阪市内の女性(50)が死亡しているのを県警高田署員が見つけた。県警は心中とみて調べている。

 県警によると、25日に角田医師の家族から大阪府警に家出人捜索願が出ており、高田署員が関係先のマンションを捜索し、遺体を発見した。玄関は施錠され、室内にコンロで炭を燃やした跡があった。外傷はなかった。

 角田医師は、奈良県内の知的障害者施設3カ所で適切な診療をせずに向精神薬を処方したとして、近畿厚生局麻薬取締部が麻薬及び向精神薬取締法違反容疑で書類送検していたことが4月に判明。その後、県警が診療報酬などを不正受給した疑いで捜査していた。

毎日新聞 2009年8月28日 大阪朝刊

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