衆院選での民主党優勢に同党の鳩山由紀夫代表が報道各社と共同インタビューを行った。要旨は次の通り。
--次の首相としての政権交代への手応えは。
鳩山氏 国民が今の政治に対して、政権与党に対して大変な憤りを持っている。暮らしを考えた時に政治を変えなければならないという大きな思いを感じて、政権交代選挙と銘打って戦ってきた。その思いがかなり結実しそうな状況になっていることに、国民の大変な励ましに感謝したい。
政権交代に対する手応えは、大変強いものを選挙期間中に感じた。民主党がむしろこれから、勝ったとしてもおごらずにいかにして国民の勝利に結び付けていくかが大変大事だと思っている。
--社民、国民新両党と連立を組む方針に変わりはないか。閣内協力か。
鳩山氏 このような状況で答えるのは不適切だと小沢一郎代表代行なら言うだろう。あえて申し上げれば、もし民主党が軸になって政権を構築する場合も、社民、国民新党と連立を組むことで変更はない。明日以降から、その可能性について動いていくことが必要だ。閣内か閣外かは社民党、国民新党などのお気持ちもしん酌しながら判断していきたい。
--明日以降、人事の構想は。
鳩山氏 三役としばらくの間どのように進めていくか相談して決めていく。まだ人事をそう性急に決める環境ではない。
--与野党協議は。
鳩山氏 地震、災害や、新型インフルエンザも猛威をふるっている。もし政権を担うならば、なんらかの引き継ぎの議論をする必要がある。我々としても関心を持って対応する。
(以下はNHKの報道番組出演で)
--小沢一郎代表代行を閣内に入れるか。
鳩山氏 来年の参院選も見据えながら考える。選挙を大勝利に導いた功績を評価しながら、小沢氏にいかに仕事をしていただくか、全員野球のなかでのポジションなのでこれから考えるが、本人の意思も尊重したい。
--来年の参院選まで選挙対策を担ってほしいということか。
鳩山氏 そういった考え方もあるが、まだ決めていない。
--国家戦略局の担当相をおくのか。
鳩山氏 国家戦略局にすると閣僚になると思うが、まずは法的整備が必要ない形で国家戦略室でいいのではないか。その担当相をおいて国家的な仕事を行ってもらいたい。
毎日新聞 2009年8月30日 22時29分(最終更新 8月30日 23時07分)