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衆院選:自民党本部、重い空気に沈む

 東京・永田町の自民党本部は、重い空気に沈み込んだ。

 麻生太郎首相は午後10時15分に会見場に姿を見せ、「日本を守る、責任力。」と書かれた開票ボードの前に座った。白いワイシャツに濃紺のスーツ姿。惨敗の選挙結果を受け、「真摯(しんし)に出直さなければならない。自分の力不足を感じている」と厳しい表情で陳謝しつつ、「積年の自民党への不信、不満が集積された」と、自らの責任だけではないはずだとの心情をにじませた。

 郵政民営化を争点に自民が圧勝した4年前の前回選挙の際は、同じ会見場の開票ボードに赤いバラが並んだ。午後9時前に姿を現した細田博之幹事長は、ボードに赤いバラを付けた後、「たったこれだけか」と言いたげな表情でボードを見つめた。【長谷川豊、江畑佳明】

毎日新聞 2009年8月30日 23時54分

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