2009-08-29 22:38:19

人生と光と影 激震編

テーマ:ブログ
「いいか 開けるぞ」



アキラが小窓を開けた。






薄暗い体育倉庫の中で何か聞こえてくる。




「……ことを 聞かない……すぞ!」




よく聞き取れない。



「おい なんだよ 何つってんだよ!?」




その時ユミが 叫んだ。




「もう 許して!!」





俺達2人は感づいた。




ユミは斉藤(仮名)に脅されている。






斉藤がマットにユミを押し倒した。





「いやあっ!!」





アキラが



「ただ事じゃねぇぞ!止めなきゃ!」




俺達は“問題児”だ。



俺は



「よし ! 見てろ!」






俺は入り口の方に周り込み ドアを



「ガンガン!!」




と 叩いた。





そしてすぐに裏に周りアキラと合流。




斉藤は焦って立ち上がった。




アキラが


「ナイス よくやった!」




と言い窓を覗き込んだ。




斉藤は 誰かが来たのかとと思ったのかそそくさと倉庫室から出て行った。




「おい 中に行くぞ!」




俺達は走って ユミのいる倉庫室に入っていった。





「おい、ユミ! どうしたんだよ!」





ユミはうずくまって泣いている。




俺はユミに惚れていた。
なんとも言えない感情が沸き起こる。





「おい、何があったか話してくれよ…」




ユミの顔は髪の毛がグシャグシャで見えない。





そしてユミが口を開いた。




「私…」




俺が



「何? 教えてくれよ!」




「待てって ユミに合わせてやれよ!」




とさえぎった。





俺も軽いパニックを起こしている。





ユミが続けた。





「ごめん。 ありがとう… 私ね こないだ デパートで… 万引きしたの… 」




なんとなくこの時点で次の展開が読めた。






「それを… アイツに見られてて、」





長い沈黙が始まった。





そしてユミはまた泣き出した。





俺達2人は顔を見合わせた。






俺はユミが好きだ。



そしてアキラもユミに好意を持っているのも知っている。






アキラがゆっくりと口を開いた。








「殺そう…」






おれはアキラの目を見てうなずいた。






産まれてから初めて 体中に“殺意”が血管という血管を駆け巡った。






俺達は



ユミの鳴き声を聞きながら、



その殺意が本物だという事に気付いた。









続く。

コメント

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1 ■クソッタレ教師

実際にいるんですね。
こういう卑劣な教師!
俺は人間として赦せませんね。
こういう奴には正義の鉄槌が必要ですよ。
続きが楽しみです。

2 ■無題

うーん
似たような経験があるから今回のは重く感じます。このテーマだけほんまにはとらわれてるなと改めて思いました。
高瀬さんのなかでどう解決されていったのか気になるので
続き楽しみにしています煜

3 ■お疲れ様です(^-^)

イベントの多い人生ですね(*_*;


恋愛編も続きをよろしくお願いしますm(_ _)m


もっちー教団、一同楽しみにしています!


あと、神の手は
もっちーさんカウント入ってないですよね?
Aダッシュくらいのポジションなのでしょうか

4 ■質問

高瀬さんは明日の選挙で投票する人は決まっているんですか?
高瀬さんは政治に興味がありそうだから、できれば選挙に出て欲しいです。o(^-^)o

5 ■無題

馳星周の小説みたいな文章力!!


勉強なりましたφ(.. )

6 ■無題

先生が信用できないってのは思春期の子供にはかなり苦痛ですよね 実際僕も経験ありますが あの裏切られた気分はなんとも言えない 高瀬さんのブログにあるように殺意を覚えましたね 僕は心の狭い人間なのかもしれませんが いまだにその先生が許せませんからしかも1人だけではなく2人3人といるってのが 悲しいとこです 今 学校でどれだけの先生が本気で生徒と向き合っているのか甚だ疑問です

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