洋々youyouのブログ

アセンションをキーワードとした日々の気づきを綴るブログです。

2009年01月

プロジェクトX(その10)

ad048517.JPG本シリーズ最後の記事です。

今回は「プロジェクトX」の今後の展望についてまとめてみたいと思います。


本プロジェクトの要点をここでもう一度再確認したいと思います。

1)すべての人々の基本的な「衣食住」を保証するシステムであること
2)大々的に宣伝したり他のシステムを否定することなく、自然発生的に普及するものであること
3)国、組織、企業、集団などではなく、一貫して個人主導のプロジェクトであること
4)人のためだけでなく、この地球に生きるすべての存在のためのプロジェクトであること
5)日本の脱皮、新生、変容の触媒となるものであること


お伝えしたかったことは以上です。

ただし、一番大事な点についてはまだ触れていません。それは

「衣食住」が満たされて「自由」が手に入ったら何をしたいか?

という問題です。言い換えれば次の問いになります。

「本当の自由が手に入ったときに何をしたいのか?」

これは想像以上に本質的な問題だと思っています。

なぜなら、今回のプロジェクトをいろいろな人に説明し、それなりに納得した人が最初に発する問いだからです。

私の見るところ、まだまだ多くの現代人が「マトリックス」(=幻の世界)の中で夢うつつのように生きているように見えます。

その一方で、心身の浄化が進んで、現代の物質文明の洗脳が解け始めている人もしだいに増えています。

「プロジェクトX」は、既存のシステムを何も否定しないし、何かを破壊して創造するわけではありません。

単に、多くの人が心の奥底で感じている願いを現実の形として世に出すための触媒にすぎません。

歴史の転換期というのは、あとで振り返って初めて分かるものだと思います。

トヨタ、ソニーなどの世界的な大企業が大幅な赤字となり、「百年に一度」という経済危機が叫ばれている今こそ、新しいものが芽吹く時代になりつつある気がしてなりません。

上記の問いに対する私の答えです。

「本当の自由が手に入ったときに何をしたいのか?」
⇒問い自体が無意味。「したいこと」と「したくないこと」の区別は何もない。


私に言わせれば、そもそも「自由になったら何をしたいか?」という問いそのものが、まだ物質文明の洗脳が解けていない証拠です。

人は生まれながらに幸せであり自由なのです。

何かしたから幸せになったり、自由になるわけではありません。また逆に、何かしないと不幸になるわけでもありません。

何か特別なことをしなくても、存在していること自体が素晴らしい奇跡であると思います。そして、この世界のすべての存在に宝石のような輝きを感じます。

ですから、私自身は「したい」と思うことは1つもありません。なぜなら、日常の朝起きてから寝るまでのすべてのことが「したいこと」だからです。

今生きている日常をしっかり味わうのが至福の時間そのものともいえます。極端な話、明日、天寿を全うしたとしてもまったく悔いはありません。

今したいこと=今していること=これからすること=過去にしたこと=在りのまま=生きること=歩むこと=日常の旅

もちろん、日常の旅の中では、特にお気に入りの「風景」というのはたしかに存在します。

私にとっての今日の極上の幸せは、庭に蒔いた「菜の花」のタネが芽吹いたことでした(一番上の写真は昨年咲いた花)。

ほんの些細なことですが、昨年咲いた花の命の結晶から、新しい命が芽吹いたことに新鮮な感動を覚えました。

すべての人にとっての自由と幸福は、将来の出来事や努力の結果として手に入るものではなく、何気ない日常の「今・この瞬間」に在ることに気づいていただきたいと思います。


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追伸:
本シリーズは今回で終了です。長い間、お読みいただきありがとうございました。身辺が多忙をきわめているため、今後しばらくは楽天ブログを中心に更新したいと思います。

前途洋々の航海ブログ
http://plaza.rakuten.co.jp/ascensionyoy/


プロジェクトX(その9)

今回は、本プロジェクトが今後の社会に対して与えるインパクトについて考えてみたいと思います。

私は、どのような物事でも、大々的に宣伝しなければ普及しないようだったら、あまり見込みがないと思っています。

逆に宣伝しなくても、口コミでどんどん広がっていくようなら、やはり時代が求めているものなのだろうと思います。

ですから、私個人としては、本プロジェクトがうまくいくかどうかは、あまり関心がありません。「いま」という時代が必要とするのであれば広まるだろうし、そうでなければ、それもまたよし、と思っています。

良いものも、悪いものも、時代が求めるものであれば急速に広まると思います。

悪いものの代表は戦争です。一見すると、戦争は一部の国家の上層部の独断で始めたようであっても、やはりその背後には時代の大きな流れ(集合意識)が密接にかかわっているものです。

時代が求めるということは、人々の集合意識が求めているというものであって、現在存在しているものは、政治も、科学も、経済も、その他あらゆるものは人々が潜在的に求めてきたものだと思っています。

ですから、もともと世の中には不要なものは一切ないのです。いまの世の中に存在しているものは、すべて誰かが必要として、必然的に生み出されたものです。

あらゆるものは意識の中で生み出され、この三次元の中で形として表現されます。

逆に言えば、人々の集合意識の中で不要になれば、どんな物事でも急速に淘汰されると思っています。

本プロジェクトは、組織や政治や企業や団体が主導で行なうのではなく、個人の自立と選択によって静かに、自然に、無宣伝でもしだいに日本中に広まっていくのが私のイメージです。

これまでのような組織、団体、グループ、国家などのようなマクロなトップダウン式の変革ではなく、個人が主導する自然発生的な変容です。

本プロジェクトは「所有」の概念が大変少なく、生きるために必要なものは誰でも無料または安価に入手でき、またありあまる仕事も自由に選べて、環境破壊がほとんどなく、より大きな生きがいを一人ひとりが楽しんで追求できるシステムです。

このようなシステムに最も近い国家としては、ブータンが挙げられます。この国では、水道光熱費や医療費が実質タダで、GDPではなく「国民総幸福量」を目指して徹底的な改革を行なってそれを成功させた国です。28才のハンサムな世界最年少の国王がいることでも有名です。

ブータンはヒマラヤ山脈の斜面にある国で、この斜面を利用して水力発電を行なっています。その電力を(主にインドに)輸出して国家財政をまかなっています。そして、国王の絶対君主制度のもとに、その富を国民に平等に還元しています。また、外国人の入国を厳しく制限し、実質的に鎖国状態になっています。農業は産業全体の30%を超えて、それにより食料の自給率もほぼ100%です。

それにより、国民の95%が幸福だと答える理想ともいえる国家が実現しているのです。また、世界初の禁煙国家としても有名です。

女性に大人気のイケメン国王を見ても分かるように、チベット地方の人々は日本人に風貌がよく似ています。チベット地方は、縄文人をルーツにするYAP遺伝子を持つ人々が多い地域です。つまり、日本人に非常に近い民族なのです。

ブータンはどんぐりなどの広葉樹林が多く、水が豊富で温暖で、風景も日本に非常によく似ています。

ただ理想を思い描くのは簡単です。大切なのは、それを実現するための方法論(具体策)です。大げさにいえば、新しい国を建設するくらいの具体的なプランが必要だと感じていたのですが、現にこうした国家が存在するということは、おおいにお手本になると思います。

ただし、国王主導で国づくりをしたブータンとは違って、本プロジェクトは、あらゆる組織、団体、法人、企業、政府などとは無関係に、完全に個人ベースでの普及を意図したものです。

ドームハウスの組み立ては簡単で、大人が一人居れば女性でも1日〜2日で組み立てることができます。通常、1日の作業で完了します。ですから、通勤する必要もありません。

各ハウス間は徒歩または自転車で移動できる距離ですので、ガソリン車に乗る必要もありません。

資材は、プロジェクト本部であらかじめ現地に運んでおきます。レンタル希望者に無料で貸与する代わり、主にドーム組み立てのための労働力を提供してもらいます。

最初に住まいや食料を無料で提供し、それを労働力で返してもらえば、売上や所得が発生しないので、税金も不要となり、余分な消費税も払う必要はありません。

まずは、仕事や住むところがない人を優先的に募集したいと思っています。

先に住んだ人にとって見れば、かつての自分と同じ境遇のあとから来る人々のためにドームハウスやミニマムハウスを準備するという(やりがいのある)仕事が無尽蔵に控えています。

つまり、初日から仕事に困ることはないのです。しかも、そうしたハウスやドームの建築は、共有されるので、いずれ自分たちの共有財産にもなります。

本プロジェクトでは、「所有」ではなく「共有」という考え方を重視します。というのは、「所有」するという考え方は、「自分のものは大切にするけれど他人のものは大切にしない」というエゴを容易に生み出すからです。

これまでの旧い社会では「所有」という概念がとても上手く機能していました。それは資源やエネルギーが無限にあり、経済は永遠に右肩上がりに成長するという神話があったからです。そういう世の中では、いかに人よりも早くモノや金やエネルギーを独占するかが成功の鍵となります。

ところが、すでに成長経済は破綻しています。今後はマイナス成長の中で社会全体の整理・統合を行なう時代となります。そういう時代にあっては、やはり「共有」「共生」「レンタル」といったキーワードが必要になると思います。

本プロジェクトでは、リサイクル材を利用した軽い組み立てユニット(40kg未満)の開発、それを軽労働で組み立てる道具、そしてさまざまなオプションの開発を行ないます。さらに、各地のドームハウスのデータを集中管理し、全国の食材や日用品がバランスよく配分されるような情報システムの構築も必要です。また、屋根には太陽光発電の薄いシートを貼り付け、戸外には雨水を生活用水とするための簡易浄化装置を設置する予定です。

このプロジェクトの目的の1つは、貨幣やエネルギーへの依存を極力減らし、GNPを限りなくゼロにする試みです。

また、食料や衣料品などが無償で配布されることがどうして可能なのか、最初は不思議に思う人も多いかもしれません。これは、社会システム全体のロスを最小限にすることによって実現しているのですが、これについては米国の「フリーガン」もお手本になると思います。

「フリーガン」とは、1990年代に米国シアトルで生まれた生活スタイルで、賞味期限内で大量に廃棄されている食材を再利用するという生活スタイルです。米国では、高校教師や医師など、高額所得者や社会的に地位の高い人々の中でも環境への配慮の一貫として、「フリーガン」という生き方を選ぶ人が少なくありません。

日本でも大量の食品が破棄されています。日本で1年間に消費される食料はおよそ9000万トン。そのうち1800万トン、割合にして20%もそのまま廃棄されているのです。簡単に言えば、日本中のすべての人が5回に1回の食事は食べずに捨てている計算になります。

また、生産段階で破棄されている農産物や生鮮食品も入れると、無料で調達できる食料品は、ざっと試算しただけでも年間3000万人分以上もの食料がタダになるという数字になります。

ですから理論上は、「ミニマムハウス」が3000万人に普及するまでは、あらゆる産地からタダか無料に近い食材を現地で調達できるのです。実際は、居住者が近隣の農家の労働力となり、未収穫の農産物を収穫したりして、さらにタダで供給できる量は増えると思われます。

また、現在は電気や石油を中心としたエネルギー中心の社会ですが、そうしたものから脱却した「脱・エネルギー社会」も本プロジェクトの重要なインパクトの1つです。

フリーエネルギー技術はとっくに実用化されていますが、それを世の中に出すのがよいとは思えません。「フリーエネルギー」自体は良くも悪くもない中立的な手段ですが、そこに「もっともっと欲しい」という気持ちがわずかでもあると、旧世界の意識に逆戻りとなると思うからです。

例えば、20世紀の人類がフリーエネルギー(無尽蔵のタダのエネルギー)を手に入れたとすれば、無限に軍需産業が成長し、宇宙戦争まで発展してしまい、それこそ人類滅亡の危機に瀕していたと思います。まさに「なんとかに刃物」です。

本当は、今あるものを感謝して最小限に使うのが基本であって、「もっともっと多くのエネルギーが欲しい」と求めることではないと思います。

「今あるものを大切に使う」という基本が出来て、人々がより多くのエネルギーなど望まないような時代になった頃に、人類にフリーエネルギーがもたらされるようになっていると思います。そして、その時期はもう数年後に迫っていると感じます。

ですが、その頃には誰も「より大きなエネルギー」には見向きもせず、いずれはエネルギーをほとんど消費しない社会になると思います(=社会的なロスが不要か最小限で済む)。

技術的には、現時点であらゆる問題の解決策は地球上にすべて存在すると思います。それを世の中に出すかどうかは、人々の意識の問題であって、それは時間の問題だと考えています。

最後に、本プロジェクトのインパクトを思いつくままにまとめてみたいと思います。

・すべての人々に基本的な「衣食住」が保証される。
・環境に優しくロスの少ない生活スタイルが実現される。
・大きな家が時代遅れになり「小さな家」が主流になる。
・都市部への一極集中から地方への分散の流れが加速される。
・集団や組織ではなく「個人」の自立と選択が優先されるようになる。
・労働時間が短縮され、1日4〜5時間で生活できるようになる。
・移動手段は徒歩や自転車が中心になり、ガソリン車への依存が減る。
・電気製品やエネルギーの依存が大幅に減少する。
・政府や自治体などへの依存が減る。
・貨幣への依存が大幅に減少する。
・「家」は周囲の自然環境全体と考えるようになる。
・「所有」の概念が減り、すべてのモノを区別なく大切にする。
・破棄される食料や日用品などのロスを減らすことができる。
・GDPのマイナス成長に対応した生活スタイルとなる。
・大量のホームレス、労働難民、ニートなどの受け皿となる。

ほかにもまだまだあると思います。

本プロジェクトを通して、個人の自立と選択が尊重され、「脱・所有」だけでなく「脱エネルギー」によって、とてつもなく自由で豊かな社会が到来するのではないかと考えています。




プロジェクトX(その8)

41abcdc8.JPG今回は、いよいよ具体的なプロジェクトの内容を公開します。

機密情報が含まれているので、さしつかえのない範囲のみでの公開とさせていただきます。

以下に、本プロジェクトの中核となる商品をご紹介します。

ミニマムハウス基本セット:販売価格●●万円(レンタルは0円)
 ・ハウス⇒住居専用(土地・建物所有権あり)
 ・ドームハウス⇒多目的スペース(所有権なし、共用利用、住居利用可能)

1)まず関東近郊に一定間隔でミニマムハウスおよびドームハウスを●●箇所設置する。
2)その距離は、徒歩または自転車で1日以内に移動できる20km-30km未満とする。
3)下記の「ミニマムハウス基本セット」が1セット販売されるごとに、ミニマムハウスまたはドームハウスを合計3箇所増設する(つまり3の倍数で全国に普及)。
4)上記セットの購入者およびレンタル希望者には「衣食住」に必要な物資を無料で提供される(一人あたりの個数限定あり)。
5)上記セットの購入者およびレンタル希望者には、ドームハウスの組み立て作業のほか、地元に密着した各種の仕事に関する情報が提供される。

以下は、本プロジェクトの要点です(順不同)。

1.基本構成セットとして土地付きミニマムハウス一式を販売または無料貸与します。
2.購入者には1箇所のハウス所有権のほか、全国のドームハウスの使用権が与えられます。(レンタル希望者には全国のハウスおよびドームの使用権のみが与えられます)
3.キーは全国共通で、空き家状態のドームは誰もが自由に利用できます。
4.ハウス間の距離は最大で20km〜30km。徒歩または自転車で1日以内で移動できる距離です。
5.ドームの種類は(1)食料ドーム、(2)衣料・日用品ドーム、(3)作業ドーム等。
6.(1)食料ドームの中の食料は自由に持ち帰り可能です(個数制限あり)。
7.(2)衣料・日用品ドームの中のものは自由に持ち帰り可能です(個数制限あり)。
8.(3)作業ドーム内では各種の仕事ができます(仕事の情報も得られます)。
9.使用中のハウスやドームは自動的にロックされ、同じキーで外部から開けることはできません。
10.ハウスおよびドームは機械を使わない手作業で組み立て・解体ができます(1ユニット=40kg)
11.ハウスは住居専用ですが、ドームは住居およびその他の用途に利用されます。
12.無料貸与者は、各種ドームの管理作業に従事することができます(ノルマはありません)。
13.新築ミニマムハウスまたはドームハウスの組み立て作業の仕事があります。
14.作業に参加した場合は、プラスポイントが与えられ、一定ポイントを超えると現金化できます。(逆に食料や衣料を持ち帰りすると、ポイントから差し引かれます。)
15.ポイントがマイナスとなってもそのまま記録され、付随する義務は一切ありません。
16.食料等の在庫はすべてコンピュータ管理され、携帯または0円PCで在庫状況を24時間確認可能。
17.各ドームには、各地から調達した安価な農産物、寄付されたものを保管します。
18.持ち帰った品物・個数はIDとともにコンピュータに記録されます。
19.電気が使用できなくなった場合に備え、携帯やPCを充電できる歩行発電機を支給します。
20.定住する場合、所有するハウスの敷地内にドームやミニマムハウスを自由に増設できます。

ミニマムハウスに住む人々は、貨幣経済に依存せず、基本的な衣食住の心配もなく、体力や興味に応じて各種ドームの仕事に従事し、一切の義務や罰則に縛られることなく、プライベートな時間と空間を自由に生きることができます。

レンタル希望者は、頭金も敷金も礼金も一切不要です。健康な体と働く意欲さえあれば、その日から衣食住と仕事が保証されます。

都心で5000万円以上出して小さな一戸建てを買い、35年間も莫大なローン利息を銀行に払い続けるのと、わずか●●万円で関東近郊の広い敷地とミニマムハウスの所有権が得られ、全国のドームハウスの利用権が得られ、なおかつ「衣食住」と仕事まで保証されるのでは、どちらがお得でしょうか? 

もちろん、それはユーザーが選ぶことだと思います。

「ミニマムハウス基本セット」の多くは森の中または森の周辺を予定しています。したがって、山林からとれるさまざまな木の実や雑穀の収集も重要な仕事となります。その1つが「どんぐりプロジェクト」です。また、周辺の農家と密接に連絡を取り、休耕田の再利用や畑仕事の人手不足の解消にも一役買うことになる予定です。

ただし、こうした目に見える形(商品など)や情報提供は、単なる触媒に過ぎません。

最終的なイメージとしては、日本列島の中に新たな次元の日本が誕生する感じです。日本から日本が生まれる。。それによる日本の脱皮、新生(誕生)、もしくは変容の引き金となる感じです。

私の考える新しいシステムとは、「主義」の違いではなく、こうした別次元の新しい日本への変容を加速化する触媒というイメージなのです。

もちろん、最初から何もかもうまくいくとは思っていませんが、こうしたイメージの実現が本当に可能なのかどうか、現在はいろいろな各方面の専門家と相談し、資金を調達し、さまざまな意見を取り入れながら、プロジェクトを現実のものにするために日々模索しているところです。

まずは、年内のできるだけ早い時期に試験的なミニマムハウスをオープンしたいと思っています。

以上がおおざっぱなプロジェクトの概要です。ただし、なぜ無料で食料や日用品やドームハウスを無料で提供できるのか、不思議に思われる方も多いと思います。

そこで次回は、こうした点も含めて、本プロジェクトが今後の社会に対してどのようなインパクトを与えるかについて、さらに詳しく解説してみたいと思います。


注:
記事中の伏字(●)は未定です。最終的な数字は今後決定します。


プロジェクトX(その7)

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今回は、本プロジェクトの背景について説明します。

前回の記事では、次世代OS(=資本主義に代わって採用される社会システム)について述べました。

その基本理念は、すべての人々の基本的な「衣食住」を保証するというものでした。

私の考える新しい社会システムとは、貨幣経済を基本とする資本主義でもなければ、平等に富を再配分するという共産主義でもありません。

そういった「主義」をベースにするものではないのです。

たぶん、これまでの「〜主義」という範疇には入らないもので、まだその呼び名もありません。

ですが、近未来社会の具体的なイメージはありありと心の中に描くことができます。

それは「所有」の概念が大変少なく、生きるために必要なものは誰でも無料または安価に入手でき、またありあまる仕事も自由に選べて、環境破壊がほとんどなく、より大きな生きがいを一人ひとりが楽しんで追求できる社会です。

ですが、ただ単に理想を思い描くのは簡単です。大切なのは、それを実現するための方法論(具体策)です。ちょっと大げさにいえば、新しい国を建設するくらいの具体的なプランが必要だとずっと感じていました。

そこで、昨年の秋頃から、ずっとそうした新しい国づくりのことを考えていました。そのために、日本の歴史を現代からさかのぼって、古代史までずっと研究していたのですが、年明けになってやっと縄文時代にたどりついたところです。

いろいろな時代の歴史をひもといて分かったことは次の通りです:

300年続いた江戸時代のリサイクルシステムも素晴らしいし、
1万年以上続いた縄文時代の平和も素晴らしいが、やはり
現代がダントツで素晴らしい時代だ!


特に、日本に生まれたということは、ほかの何よりも得がたい幸運だと感じます。

現在は、あらゆる情報がネットで簡単に手に入ります。明治時代までは、平均寿命が40歳代だったのが、日本人の平均寿命は男女ともに80歳近くになっています。つまり、情報も時間もたっぷりあるわけです。また、その気になればスポンサーを募って、どんなプロジェクトでも自由に立ち上げることができます。それなりの言論の自由もあります。

ですから、現代の日本は、情報、モノ、金、時間があり、日本史の教科書に載っているどの時代よりも、個人にとって自由度の高い時代なのです。

そこで、新しい国づくりを考えるにあたっては、まず今の日本がどのように成立したかを考える必要がありました。国の成り立ちを知らないと、現在の国をつくりかえることも出来ないと考えたからです。

日本で最初の統一国家をつくろうとした人物といえば、聖徳太子です。彼の制定した冠位制度や法律は、当時最先端の国だった中国(隋)の朝廷をお手本にしたものでした。

私の見るところ、彼の国づくりは、1万年続いた平和な縄文時代を模範にしていたと考えられます。聖徳太子の説いた「和をもって尊しとなす」のコトバの背後には、人にも自然にも優しく平和な縄文時代の精神が色濃く息づいていたからです。

縄文時代の国づくりの特徴は次の通りです。

1)女性を中心とした社会だった
2)身分や階級社会のない平等な社会だった
3)リサイクルの徹底したエコ社会だった
4)「所有」「戦さ」「搾取」のない社会だった
5)戦さ中心の「鉄」文明でなく、平和な「土器」文明を選んだ


詳しくは、以下の楽天ブログをご参照ください。

新しい国づくり
http://plaza.rakuten.co.jp/ascensionyoy/diary/200901070000/#comment

上記の記事は、国づくりに関する個人的なアイデアです。実現可能性はさておき、現時点で思い描いているアイデアの一部を覚え書きとしてまとめたものです。

以下は、上記記事から抜粋した個人的な提案です(現時点での実現可能性はとりあえず無視しています)。

1)(総理)大臣制度の確立:
まもなく、抽選で当選した一般市民が参加して判決の内容を決める裁判員制度が始まります。ですが、そんな裁判員制なんかはやめて、抽選で当たった人が総理大臣を1ヶ月単位で交代でつとめる総理大臣制度を提案します。個人的には、普通の常識と知性をもったサラリーマンや主婦が1ヶ月も総理大臣をすれば、日本は世界一の民主国家になると考えています。同様に、すべての大臣も「大臣制度」で選出し、抽選で当選した民間人が行ないます。官僚や役人が持つのは、大臣の命令を忠実に遂行する権限のみとします。

2)日本政府の民営化:
すでに財政破綻しつつある日本株式会社をいったん倒産させて、国営事業のすべてを民営化します。すべての公務員を解雇して、民営化したうえで株式公開し、それを全世界の国々から競争入札させます(通貨の弱い国は為替調整して不利にならないよう配慮)。つまり、日本国を全世界の共通財産にするという発想です。本来、国境も民族の違いもないわけですから、そこまでやらないと本当の意味での平等な「地球国家」は誕生しません。

3)逆土建プロジェクトの推進:
バブル期には政府や自治体がお金の使い道に困って、日本中に不要な道路やムダなダムを作りました。これからは、同じ公共事業をするなら、人工物を元の自然に戻す逆土建事業にこそお金を費やすべきです。私だったら、首都圏での新築禁止、既存建物の解体後の緑地化支援にお金を出します。

上記の1)2)3)は、まだまだ準備段階に入ったところです。個人的な人脈を利用して各方面へ働きかけています。

現在進めている具体的なプロジェクトは、上記1)2)3)とはまったく別のアプローチです。

上記がトップダウン式であるのに対して、これからご紹介するプロジェクトは底辺から(ボトムアップ)の変革につながるものです。

それは、個人個人の「自立と選択」を信用するという大前提にもとづいたシステムです。

次回の記事では、いよいよその具体的なプロジェクトの詳細を公開したいと思います。


追伸:
次回記事はプロジェクトの機密事項に関することなので、どこまで公開してよいかを検討中です。すでに記事も書き上げているのですが、プロジェクトに関与しているメーカーや知人に内容を確認してもらい、了解が取れた範囲でアップします。遅くとも今週末にはアップできると思います。

プロジェクトX(その6)

65e1e660.JPG今回はいよいよ本プロジェクトの中枢となる考え方をご紹介します。

家は「一生で一番大きな買い物」と言われています。

たしかにマイホームを所有することは庶民の夢といえるかもしれません。

ですが、「一生で一番大きな買い物」であるということは、とりもなおさず新築住宅が巨大な環境破壊の一因であることも意味します。

だとすれば、できるかぎり新しいものを作らず、環境への負荷を最小限にしたいというのがこのプロジェクトの当初からの構想でした。

「ミニマムハウス」の基本理念は次の通りです。

コストは安ければ安いほど、住宅は小さければ小さいほどよい

そもそものプロジェクトの発想は、

「(東京や大阪などの)一極集中化⇒地方分散」

という今の時代の大トレンドを想定したものです。

今後の日本においては、人々が大都市から離れ、地方への壮大な日本民族大移動が始まると考えています。

私の想定するイメージは、「Uターン」や「田舎暮らし」のようなのんびりしたものではなく、もっとせっぱつまったものです。

何が引き金になるのかまだわからないのですが、多くの人がいずれ都心に住めなくなるような感じがしています。その引き金になるのは、もしかしたら鳥インフルエンザが進化した「猛毒インフルエンザ」かもしれないし、電気製品が作動しなくなるような宇宙線が原因になるのかもしれません(太陽風が強まると地球への宇宙線の影響が多大になるそうですが、すでに太陽風が大幅に強まっているのを体感します)。

万一、電気製品が作動しなくなれば、自動車も動かなくなります。なぜなら、自動車も電気でエンジン系統を制御する電気製品だからです。ですから、原油やガソリンと関係なく交通網が麻痺してしまい、輸送手段が切断され、都心での物資が不足します。そうなると、食糧豊かな地方に分散移住せざるをえなくなるのかもしれません。

もともと都心に人口が集中したのは、そのほうが仕事の効率が良いという事情があったからです。ところが、現代ではネットがあれば物理的に都心に居なくても仕事ができます。ブロードバンドが普及しているので、日本中どこにいてもほとんど不便なく大半の仕事がこなせます。

対面式営業の代わりに、SkypeやTV電話を利用した動画での会議や打ち合わせも可能です。わざわざ直接会わなくても、大半のビジネスは成立してしまうのです。

「都心への一極集中化⇒地方分散」の大移動がいつ始まるのかはよくわかりません。ですが、遅くとも今年中にはそのトレンドが誰の目にも明らかになってくると思います。

いずれにせよ、「都心⇒地方分散」の大移動が始まると、最初に必要となるのは安価でコンパクトな住居です。

ここで1つの大きなジレンマがあります。

新築ドームハウスを地方の自然環境豊かな場所にたくさん設置し、そこにたくさんの人々が移り住むというのはいいのですが、それによって、日本の地方に残されている貴重な自然をさらに破壊してしまうのではないかという懸念です。

以前の記事に書いたように、私の視点は人間中心ではなく、どちらかというと自然が中心です。人間は自然の一部にすぎません。これまでさんざん自然を破壊してきたにもかかわらず、いくら自然が豊かで住環境として最適だといっても、ふたたび大量の人々が地方になだれこむことによって、今まで以上に多くの森林が伐採され、せっかくの貴重な自然が失われてしまわないだろうか。。。そういう懸念があったのです。

そう考えたとき、正直、今回のプロジェクトは見送ろうかと思ったほどです。自然を破壊した結果として人間が自滅するのは勝手です。私は、人類が絶滅するよりも、地球全体の環境をこれ以上破壊しないことのほうに関心があるのです。

迷ったときは、近所の森に行きます。そこは1万年以上前の縄文時代の遺跡があるところで、お気に入りのヒマラヤ杉さんがいます。その森を歩きながら、聞くともなしに心の中で彼らに相談します。

樹木というのは地球上にはりめぐらされた生態系のネットワークです。かつてはそれが地球の隅々までつながって機能していました。樹木は地球環境を整え、酸素を生み出し、動物を育み、あらゆる生命のベースとなる環境を創造しました。ドングリなどの広葉樹が「食物連鎖の底辺」と呼ばれるのもそのためです。

なので、小学校1年生のとき、「万物の霊長はヒトである」という話を聞いて大きな違和感を覚えました。

小学校に入るまで、私は

「樹木=神様」

すなわち「万物の霊長=樹木」だと固く信じていたからです。

誰からも教えられたわけでもありません。ただ子供の本能で、樹木のあるところイコール天国であるという素朴なイメージを抱いていたのです。そうなると、当然、次の関係も成り立ちます。

「昆虫=天使」

古今東西の一般的なイメージでも、緑豊かな場所が「天国」です。天国といえば天使がいる所です。天使には背中に羽があります。その羽は、鳥類のように前足が進化したものではなく、手足から独立した「飛ぶための器官」です。こういう独立した「飛ぶための器官」を持つ生き物は、地球上では昆虫しか存在しません。

したがって、科学的に考えても、私の子供のときの直観は理屈にあっていたわけです。緑豊かな場所である「天国」を生み出すのが樹木だとすれば「樹木=神様」です。そして、その周囲を飛びまわるのが「天使=昆虫}です。こう考えれば、古今東西の様々な神話も合理的に説明がつくのです。

人々の集合意識が生み出したイメージが「天国」や「極楽」だとすれば、そこにはチョウやトンボが飛び交い、花が咲き乱れ、豊かな森林に囲まれた場所のはずです。(実際にゴクラクチョウという名の蝶もいます)

地球の生命の源を生み出したのは樹木だから、「樹木=万物の創造主=神様」という素朴な感覚は、小学校に入るまではあたりまえすぎて疑問をもったことすらありませんでした。

私は幼稚園に行かなかったので、文字を覚えたり、学校で何かを教わったり、本を読んだりしたのは、小学校が初めてでした。

そこで教わったことの中で最大の違和感が「万物の霊長はヒトである」という話だったのです。

私は小学校1年生のときに「きはかみさま」というタイトルの詩をつくりました。その詩は全国小学生作文コンクールの詩の部門に入選しました。以下のような感じです(一部のみ抜粋)。

きはかみさま
むしはてんし
きはすべてのいきものをいかす
ひとやどうぶつにたべものをあたえる
きはかみさま
むしはてんし


話を元に戻します。上記のような経緯から、私はなにか迷うとヒマラヤ杉の巨木のところに行き、いろいろ心の中で話しかけます。そうすると、自然に心の中に答えが浮かんでくるのです。

「またあなたがたの仲間を切ることになりそうです。。いいのでしょうか」

彼らの答えは次のようなものでした。

「わしらはなにももっていない うしなうものはなにもない」

彼らは、必要であれば「自分たちを伐採してもかまわない」とまでいってくれました。

私よりもはるかに樹木のネットワークに通じ、子供の頃から樹木と自由自在に話していた女性に聞いてみたのですが、彼女も子供の頃、乱開発でどんどん姿を消していく周囲の森を見て、同じような質問をしたことがあるそうです。

「あなたたちは伐採されてなんとも思わないの?」

「人が自分たちを切っているのではない 人は自分自身を切っているのだ」

私が聞いたのと、どこか共通する答えだったのがとても印象的でした。

私は以前、杉並区に自分が経営する会社を持っていました。あとで知ったのですが、私のオフィスはかつて久石譲氏が「風の谷のナウシカ」を作曲・録音したスタジオのすぐ近くでした。

現在の杉並区には、どこにも杉並木はありません。ところが、住宅街のど真ん中に、ときどきびっくりするような巨木が残っているのです。「もしかしたらこの辺は昔、大きな杉がたくさん並んでいたのではないか」と思いました。

そう思ってよくよく見てみると、一定間隔で大きな杉の切り株があるのを発見しました。それらを見ているうちに、太古の原生林のような深い森のイメージがありありと浮かんできたのです。それは、アニメ映画「風の谷のナウシカ」に登場する腐海の森と同じような神秘的な杉並木でした。

「風の谷のナウシカ」のオープニング曲がその地で作られたのは、やはり偶然ではない気がしました。この映画は環境破壊と共生がテーマでしたが、プロジェクトXの基本理念とも重なる点が多くあります。

私が考える次世代OS(=資本主義に代わって採用される社会システム)には、「所有」の概念がほとんどありません。

すなわち、

人が生きる為の基本条件である「衣食住」はタダ

であるというのが大前提なのです。

上記の大前提を実現するのに適した具体的な方法としては、黎明さんが提唱する日本型ベーシックインカム制度(負の所得税、ワークシェアリング含む)導入も現実的な政策の1つと思われます。

http://plaza.rakuten.co.jp/ascensionreimei/diary/200812200000/
http://plaza.rakuten.co.jp/ascensionreimei/diary/200812190001/

個人的には、近未来において「お金」がなくなるとは思えません。お金は感謝の表現として最高の手段です。ですから、私は「お金のない世界」ではなく、「お金に依存しない世界」であることが基本だと思います。お金に対する意識レベルを変えればよいだけであって、お金を敵視する必要は何もないのです。

基本的な「衣食住」は無料もしくは安価であっても、より豊かな「衣食住+α」の何かを手に入れたいときや、自分の感謝の気持ちを表すとき、大きなライフワークを実現するときなど、お金の活用範囲は無数にあります。

ですから、「衣食住」が保証されたからといって、人々が働かなくなる心配はないと思っています。

プロジェクトXでは、政治的な運動とは別の方面からのアプローチで上記の大前提を実現したいと考えています。

次回はそのための具体的な方法についてご紹介したいと思います。

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