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衆院選:民主が「心得5カ条」比例単独全候補に文書

民主党本部=東京都千代田区永田町で本社ヘリから撮影
民主党本部=東京都千代田区永田町で本社ヘリから撮影

 「横柄な印象を与えない」「政治信条や取り組みたい政治課題は、即答できるよう整理しておくこと」--民主党が30日の衆院選投開票日を前に、比例代表の単独候補全員に対し、当選後のマスコミ対応要領を文書で指南していたことが分かった。5項目にわたって注意を促す「取材応答心得5カ条」といった趣だ。単独過半数を狙う民主党は比例でも多数の当選者を見込んでおり、新人の「不規則発言」で政権発足直後につまずかないよう、神経をとがらせている様子が伝わってくる。 

 文書は28日付で、党本部選対委員会から出された。「投開票日以降、さまざまな取材が予想される」とし、「丁寧な対応」「政治信条の整理」のほか▽党の政策に正面から反する主張は避ける▽担当記者を確認し、内容も大筋メモなどで記録する▽ゴシップ狙いには対応しない--の計五つを指示している。

 民主党の比例単独候補は過去最多の59人。うち50人は新人で、政治経験のない人も多い。自民党が圧勝した05年衆院選では、同党の比例代表の新人として当選した杉村太蔵氏が「料亭に早く行ってみたい」などと奔放な発言を繰り返し、批判を浴びた。

 今回の「指南書」には、自民党を反面教師に新人らを戒め、浮ついて足をすくわれないようにする狙いがある。それでも、当事者の比例代表候補から「発言を上から抑え付けるのはおかしい」と、反発する声も出ている。【中田卓二】

毎日新聞 2009年8月30日 2時30分(最終更新 8月30日 3時18分)

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