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世界剣道選手権開幕 男子個人、寺本が初優勝

2009年8月29日10時57分

写真:男子個人で優勝した寺本将司(左)=平山写す男子個人で優勝した寺本将司(左)=平山写す

 【サンパウロ=平山亜理】剣道の第14回世界選手権が28日、ブラジル・サンパウロ郊外のサンベルナルドドカンポで開幕し、男子個人決勝は寺本将司(大阪府警)が韓国選手に延長戦で一本勝ちし、初優勝を飾った。同種目での日本選手の優勝は第1回大会から14大会連続。

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 3年に1度開かれている大会で、今回注目されているのは最終日(30日)に行われる男子団体。前回、06年12月に台湾で開かれた第13回大会では、日本は準決勝で米国に敗れて3位。12連覇を果たしていた王座は史上初めて韓国に奪われた。今回、日本は王座奪還に挑む。

 日本の伝統的な武道である剣道が普及し、国際化するにつれ、海外では、勝つことに重きを置くスポーツ性が重視される傾向にある。「精神性を大切にする剣道の内容が変わっている」と関係者は嘆く。前回の大会で、男子団体で優勝した韓国の強さも目立ち、韓国の指導者を招く国も増えているという。

 男子個人で優勝した寺本は団体戦に向け、「韓国は強い。日本と違う独特のタイミングで攻めてくる。団体戦ではチーム一丸となって闘いたい」。日本の加藤浩二監督(69)も「勝たなければ、日本の剣道は終わり。負けるわけにはいかない。そこまで追い込まれている」と危機感を訴えている。

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