☆ね年…先ず人に親切であれば世に敵はない。不親切より敵は生まれる
☆うし年…草木の花を褒めるが根を褒めることを忘れぬように
☆とら年…闘争心起こり易し。武者小路さんが「仲良き事は美しき哉」と
☆う年…海岸の砂風に吹き上げられて民家悩む意。思わざる災いあり注意
☆たつ年…季節に心あるを知るものが名句を生み、名歌を詠む
☆み年…静の中に動あり、動の中に静あり。競技の工夫を要するところ
☆うま年…言葉は正直で偽り欺かざれば、信頼ありて発展する
☆ひつじ年…花無心にして蝶を招き、蝶無心にして花ほころぶ。無心は本心
☆さる年…独室に静坐すれば、松風これ観音微妙の声
☆とり年…手もない足もないダルマが起き上がる。中に重心ある故、重心とは誠心なり
☆いぬ年…押し付けがましい善意は却って凶へと転ずる
☆い年…のれんに腕押しの象。手応えないが絶えざる努力肝要
(松雲庵主)