福岡県にある伊都キリスト教会で奉仕されていらっしゃる木村公一牧師のホームページの管理人さんからメールが届いた。木村牧師は昨年、米英によるイラク先制攻撃が現実味を増す中で、「人間の盾」としてイラクの首都バクダッドに赴き、人間とその社会の安全保障の重要性を訴えた方である。
このたび、イラク訪問中に武装勢力に拘束・殺害された福岡県出身の香田証生氏の追悼式が次の通り開催される運びとなったので、その案内が管理人さんから寄せられ、併せて福岡のみならず遠方の方への周知も希望されているため、以下にその全文を掲載することとした。
追悼 香田証生さん(福岡県直方市出身)
日時・場所:
11月6日(土) 18:00、天神警固公園集合 (福岡市中央区天神2-2) 20:00頃終了予定
呼びかけ:
Love and Peace/牧師・木村公一/荒牧勢津夫(元教師)/石村善治(福岡大学名誉教授) /藤岡直登(真宗遺族会)/石川捷治(九大教員)/牧師・中條信治/山口実(翻訳業)池田良子/西山進(漫画家・被爆者)/牧師・廣島尚 【連絡先】Love and Peace 092-534-8885
恐れていたことがおきてしまいました。10月31日、イラクで武装集団に拘束されていた香田さんの死亡が確認されました。わきおこる悲しみと憤りを抑えることはできません。
この悲痛な事態は、政府が自衛隊の撤退という武装勢力の要求を拒絶した時から危惧されていたものです。占領下で苦しむイラクの人々に寄り添おうとした一人の青年は、自衛隊駐留のために見殺しにされたのではないでしょうか。私たちは、この事実を忘れることも許すこともできません。
「イラクの人たちに一日も早く平和が訪れますようにお祈りいたします」 この香田真澄さんのメッセージを真摯に受けとめるべきではないでしょうか。私たちに求められているのは、「テロとの戦い」ではありません。イラクの人々との和解です。
この度のイラク戦争で、すでに10万人のイラク市民が犠牲になったといわれています。アメリカによる大義なき戦争の開始と占領の継続は、数え切れないほどの悲劇をもたらしています。自衛隊のイラク駐留は、それを支えるものではないでしょうか?
イラクに平和を求め、憲法の平和主義の理念を高くかかげ、自衛隊の即時撤退を強く、強く、求めましょう。