ともに一発で計量をパスした王者・中広(右)と挑戦者・本田=三次グランドホテル
「日本スーパーフライ級タイトルマッチ」(29日、広島県立みよし公園カルチャーセンター)
ボクシングの日本スーパーフライ級タイトルマッチ(29日・県立みよし公園カルチャーセンター=デイリースポーツ後援)の計量が28日、三次市内のホテルで行われた。王者・中広大悟(28)=広島三栄=と同級7位の本田秀伸(33)=グリーンツダ=はともにリミット(52・1キロ)を下回る51・9キロで一発クリア。中広は体調、精神などすべての面での充実ぶりを強調した。
故郷、三次での2度目の防衛を前に、何もかもが自信にあふれていた。「調子いいです。絶好調です」。前回の初防衛戦(3月19日)には試合の数日前に左手親指の付け根を痛めた。今回は不安材料を解消して臨めることに喜びを感じている。
相手は技巧派サウスポーのベテラン本田。VTRなどを見て、試合のイメージはできている。「いい勝ち方をしたい。いけるところがあればいきます」。KO宣言はあえて控え、相手の出方を見ながらタイミングを見て勝負をかける。
「今は地元での試合が楽しみで仕方ない」と言い切った王者。プレッシャーはない。三次での凱旋勝利をステップに、再び世界へ挑戦するためにも負けられない。