2009年4月9日
コメディーからシリアスな役柄まで幅広く演じることができる女優の稲森いずみさん。4月15日から放送されるドラマ「アイシテル~海容」(日本テレビ系)で、7歳の少年を殺してしまった10歳の少年の母という難しい役どころを熱演している。主演女優として多忙な日々を送りながら、ますます透明感のある美しさが増している稲森さんのお気に入りを聞いた。【細田尚子】
ドラマ「アイシテル」の撮影初日の3月19日、37歳の誕生日を迎えた稲森いずみさん。番組プロデューサーからサプライズでプレゼントされた「ディレクターズチェア」が、今一番のお気に入りだという。
黒い椅子の背もたれの部分に、大きく「IZUMI」と刺しゅうされ、日付も入った“世界に一つだけ”のもの。稲森さんは「念願だったんですよ。ずっと欲しいなあと思ってたんですけど、今まで持ったことがなくて、人生で初めて持ちました」とうれしそうな笑顔を見せる。スタッフが気を利かせて、稲森さんの好みをプロデューサーに伝えたようだ。イメージ通りの椅子がプレゼントされ、「びっくりしたけど、うれしかった」と振り返り、毎日現場で使っている。座り心地は「完ぺきです」と笑う。殺人を犯してしまった少年の母という精神的にもつらく苦しい役どころだが、この椅子に座ると、気分がリフレッシュして、新たな気持ちで演技に臨めるという。
もう一つのこだわりは「ボディーローション」。乾燥対策だが、香りのついているものを選び、心を落ち着かせる効果も期待する。「1日に何回も塗りますね。香りで気分がニュートラルになる。撮影中はスタジオにこもりっきりで、外の風に当たらないこともあるので、そういう時も香りに癒やされます」と話す。以前は花の香りのするフローラル系が好きだったが、最近はナチュラルな香りを好んで使っている。「(ハーブの)セージやローズマリーなどのシンプルな香りが好きです」という。
稲森さんの信条は「家族を大切にする」こと。それは親しい友人やスタッフにも当てはまる。「一緒に働いている人もみんなそうです。自分と周囲の人たちに興味を持ち続け、大切にすることをずっと考えながら生きていきたい」と語る。母にとって一番近い家族、自分の子が人を殺してしまったら……。稲森さんがもっとも大切にしている「家族のきずな」を深く考えさせられるドラマ。次回は女優としての稲森さんに迫る。
<プロフィル>
1972年3月19日、鹿児島県出身。モデルとして活動後、94年、ドラマ「上を向いて歩こう!」で女優デビュー。「29歳のクリスマス」や「ロングバケーション」などのヒットドラマに出演。98年に「ハッピーマニア」でドラマ初主演を果たした後も、ドラマや映画、舞台などで幅広く活躍している。08年にはNHK大河ドラマ「篤姫」に大奥総取締役・滝山役で出演。5月に公開する映画「THE CODE」に上海の歌姫役で登場している。日本テレビ系ドラマ「アイシテル~海容」(15日から毎週水曜日午後10時~)では加害少年の母親役で主演する。
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