貫地谷しほりさん　第１回　こだわり　化粧品「奇麗になると１日のテンションが違う」

　０７年にＮＨＫの連続テレビ小説「ちりとてちん」で初主演、その後も大河ドラマや映画など数多くの話題作に出演している若手の実力派女優が貫地谷しほりさんだ。８月１日公開のチェコの人形アニメ「屋根裏のポムネンカ」の日本語吹き替え版で、主人公の人形「ポムネンカ」役で声優に初挑戦した。現在放送中のドラマ「ブザー・ビート～崖っぷちのヒーロー～」（フジテレビ系）にも出演中と多忙を極める貫地谷さんは、撮影でメークをし続けることも多く、肌のためにシートパックにはこだわりを見せる。化粧品が好きで「奇麗に見えたりするとその日のテンションが違う」という。「靴やバッグを集めるのも好き」という貫地谷さんの女性らしいこだわりについて聞いた。【細田尚子】

　貫地谷さんが今、一番こだわっているのがスキンケア用シートパック。いろいろ試してみた結果、２種類に絞られたという。以前から使っているものは、「尋常じゃないほど潤うんですよ。肌が荒れるのは乾燥している時期が多いんですけど、これをすると本当に肌が白くなった気がするし、肌荒れが治るのが早いんです」。もう一つは「最近見つけたんですけど、１５分間のパックで『８時間寝た後のような肌になる』っていううたい文句が書いてあるんですけど、本当に（した後に肌が）張るんです」と目を輝かせる。

　仕事柄どうしても不規則な生活で、睡眠時間も十分に取れない日も多い。「寝ないとどうしても肌が元気じゃない日っていうのがあるんですけど、パックをしてその上にラップシートをかけるとすごく（成分が）入っていくんですよね。パックだけだと１５分で蒸発しちゃうんですけど、ラップをすると１時間ぐらいしているときもあります」という。撮影スケジュールの関係で１６時間メークし続ける日もあり、「空き時間に一度落として、パックをしてもう一度メークしないと（肌が）持たないんです」と、もはやシートパックは必需品になっている。

　「化粧品が好き」という貫地谷さんは「自分で（化粧を）するのももちろん好きなんですけど、人にしてあげるのも好き」だという。「肌が奇麗に見えたり、目が奇麗に見えたりするとその日のテンションが違うし、人にしてあげて、その人がうれしそうな顔をしているのを見ると、またしてあげたいなと思う」とか。マスカラはボリューム重視、ファンデーションはパールが入っているのが好きで「肌をツルっと見せたいんです」と笑う。

　化粧品以外にも靴やバッグにもこだわりを見せる。靴は足首から甲まですっきり見えるラインのものを選んでいる。ヒールが高いのも好きだといい、「（足も）奇麗に見せたいのが女子心（じょしごころ）」と見た目の美しさにはこだわりがある。バッグは黒で大きめのものを持ち歩いている。化粧品を数多く入れているので「小さいほうが可愛いけど、（詰めすぎて）パンパンになったらカッコ悪いので」という。

　こだわりの食べ物は「おばあちゃんが漬けたしょうゆ漬けらっきょ」。「１年、（しょうゆに）漬けてある真っ茶色のものが好きですね。あれがあればご飯何杯でもいけます」と笑顔を見せた。

　次回は、「屋根裏のポムネンカ」で声優に初挑戦したアフレコの様子など、貫地谷さんの女優の顔に迫る。

　＜プロフィル＞

　１９８５年１２月１２日、東京都出身。０５年にフジテレビ系「大奥～華の乱」、０６年にテレビ朝日系「氷点」などのドラマに出演後、０７年に大河ドラマ「風林火山」に出演。オーディションで選ばれ、同年１０月からＮＨＫ連続テレビ小説「ちりとてちん」で初主演。現在はフジテレビ系の月９ドラマ「ブザー・ビート～崖っぷちのヒーロー～」に出演している。２０１０年の大河ドラマ「龍馬伝」の出演も決まった。主な映画は「スウィングガールズ」（０４年）、「愛の流刑地」（０７年）など。８月２２日公開の妻夫木聡さん主演の日韓合作映画「ノーボーイズ、ノークライ」にも出演する。８月１日からユーロスペース（東京都渋谷区）ほか全国で順次公開するチェコの人形アニメ「屋根裏のポムネンカ」（イジー・バルタ監督）の日本語吹き替え版で声優に初挑戦した。