2009年6月25日
刑事ドラマ「ハンチョウ~神南署安積班」(TBS系)に出演中の黒谷友香さん。刑事役は初めてではないが、今回はパンツスーツでさっそうと登場し、時には護身術などのアクションも見せる“カッコいい”役柄だ。きびきびした動作や話し方をするが、「人情に訴えるドラマなので、厳しいながらも温かみを感じられる立ち居振る舞いを心がけています」と話す。今回のドラマの撮影現場の様子や女優の仕事に対する思いを聞いた。【細田尚子】
黒谷さんが演じる神南署安積班の紅一点・水野刑事は、基本的にはパンツスーツ姿でさっそうと登場する。「捜査中は女性ということは意識しない役ですね。ただ、被害者が女性だった時にお世話をするとか、女性が狙われる犯罪のおとり捜査で、スカートをはいた女性らしい格好をして、犯人を捕まえるとか、そういうことはありますけど」と話す。原作には登場しないキャラクターだが、警察という男社会の中で存在感のある女性刑事を演じている。
口調や仕草も“キビキビ”を心がけている。「(刑事ドラマだけに)楽しい感じの話し方ではいけないので、厳しさは出すようにしています。ただ、私のせりふで専門用語などが難しかったり、言いにくい言葉はこれまでには出てきてないですね。他の人のせりふで『わあ、すごいな』というのはありましたけど」と話す。「ダラダラ歩くとかは基本的にしない。動作も室内から急いで飛び出していくとか、一本背負いのような護身術のアクションもありました」と刑事ならではの動きを意識している。アクションは「全然大丈夫」と吹き替えなしで臨み、今後もアクション作品に「あざを作りながら頑張るみたいな役もいいですね」と前向きだ。
主人公・安積役の佐々木蔵之介さんが京都、須田刑事役のお笑いコンビ「ドランクドラゴン」の塚地武雅さんが大阪、黒谷さん自身も大阪出身で、カメラが回っていないところでは関西弁が飛び交う楽しい現場だ。「みんなでしゃべっていて自然に笑いが起きるという感じです」とシリアスな内容で、連続ドラマの厳しいスケジュールの中でも現場は明るい。「このドラマはハンチョウの人柄が出ているというか、人情に訴える内容なので、刑事ドラマという厳しい雰囲気の中にも愛情というか、温かみを感じられる雰囲気が出るよう心がけています」と話す。
黒谷さんは演技を通して「楽しい気持ちになってもらったり、元気が出たとか、よかったという声を聞くとうれしいですね。演じていて、意味があったなと思います。作品を見ている間だけでも日常とは違う世界に誘ってあげられるという、そういう仕事をしているのは、とてもやりがいがあります」と女優の仕事に対する熱い思いを語った。そして「見ている人の心を動かす演技ができたらいいな」と夢を語りながら、「おこがましいですけど」と謙そんした。
次回は乗馬や料理などアクティブに過ごす黒谷さんのオフの過ごし方について聞く。
<プロフィル>
1975年12月11日、大阪府出身。趣味は乗馬、ガーデニング、読書。ファッション誌「mcSister」(婦人画報社、02年に休刊)のモデルとして活動中の19歳の時に、ボクサー・辰吉丈一郎さんの自伝が原作の映画「BOXER JOE」(95年)で女優デビュー。06年、主演映画「TANNKA 短歌」ではラブシーンなど体当たりの演技が話題に。主な出演作は「まぼろしの邪馬台国」(08年)、「三本木農業高校、馬術部」(08年)、「ホームレス中学生」(08年)。ドラマは、95年の「沙粧妙子-最後の事件」(フジテレビ系)、「ホットマン」(03年、TBS系)、NHK「乙女のパンチ」(08年)など多数。「ハンチョウ~神南署安積班」は4月から毎週月曜午後8時、TBS系で放送中。
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