2009年8月29日(土)

脱・連敗へまず先制 新加入のファイサル帯同 29日、神戸戦 浦和

 
ミニゲームで調整する田中(右から2人目)や平川(右端)ら浦和の選手たち=28日午後、大原サッカー場

 リーグ6連敗で7位(勝ち点34)の浦和は第24節第1日の29日、敵地で勝ち点29で13位の神戸と対戦する(19時・ホムス)。今節は闘莉王とポンテが出場停止と苦しい状況に拍車が掛かるが、なんとしても連敗脱出の糸口をつかみたい。

 チームは28日午後、大原サッカー場で約50分間調整した。10対10のミニゲームの主力組は最終ラインに山田暢、坪井、阿部、平川が入り、鈴木と細貝がボランチ。前線4人はエジミウソン、高原、原口、エスクデロで、途中から高原に代わり梅崎が主力組に加わった。

 腰痛などを抱えていた田中が約4カ月ぶりに全体練習に本格合流。また新加入したばかりのファイサルと日本サッカー協会のJリーグ特別指定選手の宇賀神(流通経大)がメンバー入りすることが決まった。

 フィンケ監督は「田中が戻ってきたことはうれしいが、試合に出られるかはまだ分からない。ファイサルと宇賀神は経験をさせるためだが、何かあれば起用することも考えている」と話した。

守りの再構築不可欠

 7月18日から続くリーグ6連敗の間で奪った得点は2、失点は12。リーグ23試合の総失点数は29だから、この6試合での失点が4割以上を占める。さらに2得点はいずれもセットプレーから闘莉王によるゴール。流れから生まれた得点がない。

 今節はその闘莉王がポンテとともに累積警告で出場停止。セットプレーの威力は半減し、苦しい状況に拍車が掛かる。ただ13位の神戸に負けるようなことがあれば、勝ち点差は2まで縮まってしまう。このまま下降線をたどれば、降格争いにまで巻き込まれかねない。

 連敗を止めるには守備の再構築が欠かせない。陣形をコンパクトに保ちながら、最終ラインの裏のケアを怠らないこと。最近は不用意なミスから失点することが多く、高い集中力が求められる。

 そして先制点。ここまで続いた悪循環を断つには、先に点を奪うしかない。そして自分たちのリズムで戦う余裕ができれば、90分間を通してメリハリの効いた戦い方もできるはずだ。フィンケ監督も「ちょっとした一つのきっかけが得点を量産することにつながる」と話す。

 「神戸戦は本当に大事な試合。勝負だけを考えて最初から最後まで走り抜きたい」と先発濃厚なエスクデロ。約2週間の中断期間に入る前に、長く続いた「穴」から抜け出るきっかけをつかみたい。

 

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