2009年8月20日
埼玉県川越市を舞台にしたNHK朝の連続テレビ小説「つばさ」で、「20歳のオカン」と呼ばれ、短大生ながら家事を切り盛りし、老舗和菓子屋「甘玉堂」を支える玉木つばさを演じている多部未華子さん。15歳でデビューした多部さんは、映画「HINOKIO」(05年)や「夜のピクニック」(06年)に主演し、まだ20歳ながら若手の実力派女優として一定の評価を得ている。「こだわりはあまりないんですよね」と笑う多部さんだが、「シャンプーをしているときは無心になれる」と語る。【細田尚子】
「基本的にあまりこだわらないんです」という多部さん。あえて聞くと「シャンプーです」と答えた。「1日をさっぱり洗い流すと思って、無心にものすごい勢いで力強く洗っていますね」と笑う。シャンプーは「美容院で買っているのを、ずっと使っているんですけど、サラサラになります」とお気に入りだ。「香りがきつくもないし、無臭でもない、ほんわりとほのかに香るんです」といい、「シャンプーをしないと1日が終わらない感じ」と話す。そして「洗い流さなくていいトリートメントをつけて、無心で乾かします。夏は汗をかくので、なるべく短時間で勢いよく」乾かすそうだ。
外出するときはカバンの中にいつも本を入れている。最近は「ララピポ」や「空中ブランコ」などの直木賞作家、奥田英朗さんの短編集「ガール」や、同じく直木賞作家、山田詠美さんの「放課後の音符(キイノート)」を読んだ。「小説しか読まないんです。『ガール』は女性の会社員が考えていることとか面白いなと思いました。マンションを買おうとしている人とか上司との関係とかいろんなタイプの女性が出てきて、会社ってどんな感じなのか、私自身は分からないんですけど、面白かった」という。ちなみに多部さんにとって女性会社員は「財布片手に信号待ちしている」イメージだという。
本を選ぶ基準は「文庫が多いんですけど、本屋さんに行って、表紙とタイトルと裏表紙のあらすじを読んで決めます。あと最初の1文ですね」。これらをチェックした後、最後は直感を頼りに自分が面白いと思ったら購入するという。読書もシャンプーと同じで、寝る前や休みの日に電車に乗っているときに読むことで、頭の切り替えになっている。
また、気分転換に音楽も聴く。「今はミスチル(ミスター・チルドレン)とか風味堂を聴いてます。撮影中の控え室とかお風呂で湯船につかっているときとか」という。
次回は半年間、主役を務めているNHK連続テレビ小説「つばさ」の演技に込めた思いなど多部さんの女優の顔に迫る。
<プロフィル>
89年1月25日、東京都出身。02年にデビュー。05年には「HINOKIO」に出演し、同年公開の「青空のゆくえ」とともに演技力が認められ、ブルーリボン賞や日本映画批評家大賞の新人賞を受賞した。映画は「夜のピクニック」(06年)や「こわい童話」(07年)、「西遊記」(07年)などに出演。ドラマは「山田太郎ものがたり」(07年)、「鹿男あをによし」(08年)などに出演している。3月から放送されている「つばさ」は8月に撮影を終えた。21日にバップから48話までを収録した4枚組DVDボックス(1万5960円)が発売される。「DVDボックス2」(49~96話収録、4枚組1万5960円)は10月21日、「DVDボックス3」(97~157話収録、5枚組1万9950円)は12月23日に発売予定。
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