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きょうのコラム「時鐘」 2009年8月29日
石川、富山ともにトップ水準を維持したとあって、全国学力テストの問題に興味が引かれ、紙面に掲載された何問かに挑戦した
中学の数学に、折り紙を配る問題があった。1人に3枚配ると20枚余る。5枚にすると2枚足りなくなる。さて生徒の数は何人か。方程式は苦手である。折も折、つい余計なことを思った。気前良く配ると足りなくなり、ケチるとたくさん余る。どっちにしても文句が出る。バラマキは難しい 家の白熱電球が切れた、という設問もあった。蛍光灯に替えようか、と思案する。値段が安いのは白熱灯だが、蛍光灯は電気代が安く長持ちする。使ううちに、2つの電球に掛かる費用が逆転するという関数の問題。目先の得をとるか、先のことを考えて新しい物を選ぶか バラマキの方程式も損得勘定の関数の仕組みも、理解するのはなかなか難しい。折り紙の問題は正答率が36%、電球の問題は49%が無回答とあった。そんな中で、好成績を収めた当地の中学生に敬意を表したい 大人は分かっているの、という彼らの声が聞こえそうである。あすは政権選択というテストがある。 |