米の人気テレビドラマ「GALACTICA(ギャラクティカ)」のスピンオフ作品DVD「RAZOR(レーザー) ペガサスの黙示録」の先行上映イベント「ギャラクティカ サーガ補完計画」が27日、東京都内で開かれた。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の庵野秀明総監督、平成「ガメラ」シリーズの特技監督で、「日本沈没」を監督し、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」では絵コンテを担当した樋口真嗣監督が登場。ギャラクティカの宣伝用のTシャツを着た2人は、「ペアルックだね」と苦笑いしながら、作品の魅力を語った。
「ギャラクティカ」は、78年に放送された米ドラマ「宇宙空母ギャラクティカ」をリメーク。滅亡の危機に陥った地球人ではない人類が、宇宙空母に乗り、同じ祖先が住む伝説の惑星・地球を目指す……という物語。庵野監督は、「エヴァ」のキーワード「人類補完計画」に引っかけたイベント名について「大人の事情ですから」と来場者の笑いを誘い、「アニメの制作が終わってから(「ギャラクティカ」を)1カ月でまとめて見ました。このイベントのために」と冗談を連発。作品の魅力について「映画は監督だけのものでなく、見た人、スタッフなどと共有するもの。でも(宇宙)船は違います。艦長のものです。これは男じゃないと分からない!」と語った。
「ギャラクティカ」のファンを公言する樋口監督は、作品の魅力を問われると「宇宙を舞台にすること。いやぁ、宇宙はいいです」と話した。ヒロインについては「デレがない。ツンだけ」と語り、強気のヒロイン好きを指摘されると「そういう女性を屈服させるのが好きなんです。ゆがんでますから」と、庵野監督に負けずに冗談を飛ばしていた。
DVD「ペガサスの黙示録」は9月25日に発売。3990円。【河村成浩】
2009年8月28日