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酒井法子の弱さ 甘え許した「父」たち

8月28日22時59分配信 産経新聞

酒井法子の弱さ 甘え許した「父」たち
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酒井法子容疑者(写真:産経新聞)
 女優から被告の立場に転落した酒井法子被告。清純派の“背信”に、ファンからは「なぜ…」の思いが消えない。何が覚醒(かくせい)剤へと走らせたのか。真相解明は今後、法廷へと舞台を移すが、これまでの供述などからは女優の顔に隠された「弱さ」と「甘え」も浮かび上がってくる。

 ■傷つき体験

 「気分が『ハイ』になり仕事の疲れも飛んだ」。酒井被告は使用の動機をこう語った。「回数がだんだん増えていった。やめようと思ったがやめられなかった」とも供述しているという。夫の高相祐一容疑者から勧められて始めたというが、誘いを拒絶した形跡はうかがえない。なぜか。

 「若いころに身近な人との別れといった『傷つき体験』をした人は、自分を受け入れてくれる人を求め依存する傾向が強い」と日本赤十字看護大の小宮敬子准教授(精神保健看護学)は指摘する。酒井被告は幼いころ両親が離婚し、父親は18歳の時に事故で死亡。こうした境遇に置かれた酒井被告を複数の親代わりが助け、酒井被告も依存した。

 知人の建築会社会長(71)からは“逃走”時に車や宿泊先の手配を受けた。所属事務所「サンミュージック」の相沢正久社長も「少しでも力になりたい。救ってやりたい」と逮捕時に語り、解雇を先延ばしにするなど親心をにじませた。弱さから周囲に甘えた酒井被告とそれを許した「父」らの構図が浮かぶ。

 小宮准教授は「傷つき体験の辛い感覚を麻痺(まひ)させるため、薬物やアルコールに手を出すケースもある」とし、覚醒剤もこうした弱さが影響しているとの見方を示す。

 ■厳しい復帰

 弁護士の接見に涙を流しているという酒井被告。捜査関係者によると、最近は取り調べに「反省し後悔している」とも語っている。だが、使用罪での捜査も続いており、起訴後も当面は東京湾岸署の留置施設に留まるとみられる。東京地検は高相容疑者と供述が食い違う部分もあることなどから、即日に判決が出る即決裁判を申し立てず、通常の裁判が開かれる見通しだ。

 薬物事件に詳しい小森栄弁護士は「通常、起訴から40〜50日ほどで初公判になる。それからそう長くないうちに判決が出る」とみる。初犯のため執行猶予つきの判決も予想される。

 だが、芸能リポーターの梨元勝さんは「芸能界が簡単に復帰を認めてきたことが薬物事件の再発につながっている。執行猶予がついてもその期間内の復帰があってはならない」と話す。

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最終更新:8月28日22時59分

産経新聞

 

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