流動性起因の問題

 結構前に、余ったCOBOLエンジニアがたくさんいるから COBOL の仕事を創出するんだ、みたいな記事を読んで、「バッカじゃないかしら」と思ったのだけれども、図らずも不景気で わたしの周辺の環境もそうなってきました。

 なるほど、仕事はないけれど社員はクビに出来ないってなると、不景気は品質による淘汰ではなくって、品質悪化を加速するのね...orz などと、グチグチ言ってみるも、現実はどうにも変わらない。

 「その人を追加されるとチーム全体のパフォーマンスが落ちる」という人をどんどんチームに叩き込まれて、人が増えたのだから稼ぎも上げろということを言われます。ムチャを現場に押しつけて・・・とは思いますが、出来ない人を社内失業させない、という要件からすれば、出来ない人のための仕事を用意できないようなウチのチームの作り方は、背任と言っても良いのかも、と少々反省しています。

 とりあえず、C++ を使ってはいけなかったということだけは解りました。この言語はちゃんと使うのがとても難しい。

 反面、わたしが外部の人間ながら「お役ご免」にならなかったのは、スッポスッポ先生の捏造インタビューみたいな「C++は難し過ぎるからプログラマの職が安定する」フォースが働いているからなのです。冗談が冗談で無くなるなんて、なんとも皮肉です。

とりあえず、C++ を使ってはいけなかったコトだけは解った - みねこあ

 ブラックで名高いIT業界では,こういう悲惨な現場が散見される.

 だから雇用の流動化は進むべきだと思う.終身雇用と年功序列は時代の進歩に取り残された過去の遺物だ.COBOLerと同様に時代遅れの過去の遺物である解雇規制と日本的経営者は,日本のソフトウエア産業をズタボロにしてしまった.

流動性の低さがもたらすCOBOLerの恐怖 - カレーなる辛口Javaな転職日記

 とうとううちにもこれが現実として、来た。

 COBOLの人なのか分からないが、現在のプロジェクトの開発言語はあまり分からない。
どれ位なら分かるかというと、プログラミング出来ないし、コードレビューも出来ないといったレベル。

 しょうがないので、上流工程(笑)を担当させる様にプロジェクト管理者は判断して投入。「プログラミングもコードレビュー出来ない人が設計やるのはバグを作りこむだけだから、まずはツーマンセルで開発させた方がいい」という自分の進言は、「お前なんかより開発経験あるんだよ、黙ってろ!」と言われ、見事にまで無視される。
開発経験の長さじゃないだろ、設計とかプログラミングっていうのは。

 現在。
その方が設計を担当した部分で大量のバグが出て、お客様から「そいつが関わった部分全部見直せ!」という鶴の一言。
みんなで全部見直し、QCD全て悪化。
これが熟練プロジェクト管理者の手腕ってことかね?
挙句の果てに「あの時、お前がもっと俺を説得する材料を準備すればよかったんだ!!」とのたまう始末。
世も末だね。

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