一昨年夏から始まった南側の隣接地取得計画は、残念乍ら不調に終わり、皆様からの熱いご支援にお答えできず、土地取得断念のお知らせをさせて頂くしか出来なかった。
力及ばず本当に無念で残念でならない。

頂いた資金をもう一つ念願だった【社会福祉法人】設立の為に使わせて頂く所存だったが、【社会福祉法人】とは、《人間の福祉の為の法人》と規定されていて、其の壁は非常に厳しかった。
人間に取って動物達がどれほど大きな力を持っているかを説いても、其れはことごとく却下された。
青少年の情操教育や不登校児の指導を担うジュニアクラブ・アメリカンスクールとの恊働による国際交流・動物介在の老人病院や特別養護老人ホームなどの各種施設訪問をするAAA活動などについて説明しても、其れは【趣味】の一環で、【ボランティア活動】にすぎない、と言う回答が帰ってきた。
趣味と言う解釈で物事を測られると、何ともバカらしくて説明する意欲が失せる。
私達は、動物福祉を考える事は、人間を変える事に繋がると考えている。
人を変えると言う事はつまりは人を教育する事に等しい。
現在の学校教育や家庭教育の中だけではなし得ないことが可能になる。
それは人間の福祉に繋がるのではないのだろうか。
誠に残念ですが、ここに社会福祉法人化を断念するに至りました事ご報告いたします。

また、 SALAの窮状が１昨年の夏の酷暑に端を発し、年々不況の波にも影響されて収入が激減。
ご寄付頂いた金額3千万でSALA PETCLINICの医療機器の拡充と、建物の補修費に充当させて頂きましたことを重ねてご報告させていただきます。