5月17日から28日まで開催された今年の第59回カンヌ国際映画祭。日本映画は、フジテレビが3日間連続で、「西遊記」や「UDON」などの新作のデモンストレーションを行うなど、イベントでは盛り上がりを見せたが、一方でコンペティション部門には、日本映画の出品が1本もない状況だった。ではマーケット部門はどうだったのか。参加したムービーアイ エンタテインメントの唯敷和彦社長に話を聞いた。
一、当初、出かける前には、かなり買い付けの作品が限られる気がしたが、行ってみると案外充実していた。これは各社も同じ印象だったみたいで、各社満遍なく作品を買い付けたようだ。事情があって買い付けを控えたと思われる1、2の会社を除いて、10社前後は各社数本買っていた。ただ、昨年ギャガが買い付けた「ライラの冒険」のような大作はなかった。
一、当社は、全部で3本の買い付けを行った。後日、ラインナップの発表を行うので、すべて言うわけにはいかないが、うち1本はサミットという会社から買った「PS アイ・ラブ・ユー(原)」で、「フォレスト・ガンプ 一期一会」のプロデューサーが、これから手がける作品。すでに日本では、作家の林真理子が翻訳した本が出版されている。有名俳優の出演が予定されており、当社一押しのラブストーリーだ。
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