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アカデミー受賞作配給映画会社でも…倒産する不思議

小西真奈美主演の話題作は「お蔵入り」免れたけど

「のんちゃんのり弁」(クリックで拡大)

 「ミリオンダラー・ベイビー」「クラッシュ」など米アカデミー賞受賞作を日本で公開してきた映画会社「ムービーアイ・エンタテインメント」(東京・銀座)が今月4日、東京地裁に破産申請を申し立て受理された。負債総額は42億8984万円。そのワケは−。

 ムービーアイは2000年4月に設立。新興会社ながら映画の宣伝・配給・製作のすべてを手がけて注目を集めてきた。

 「日本の独立系映画会社の雄と言われたギャガ出身者が立ち上げた。次々に作品を買い付けて公開し、放映権をテレビに売ったりビデオ・DVD化したりして資金を回収する“ギャガ的手法”で成長してきた」(都内の独立系映画会社経営者)

 昨年から今年にかけては、イラク戦争を取りあげた「告発のとき」や、ペネロペ・クルス出演の「エレジー」など良作を相次ぎ配給。邦画の製作でも「夜のピクニック」「純喫茶磯辺」など話題作を送り出した。最後の配給作品は、公開中の「バーダー・マインホフ/理想の果てに」で、これも米アカデミー外国語映画賞ノミネート作だ。

 「経営陣は若手社員のアイデアを次々、実行に移していた」(取引のあった映画宣伝会社幹部)

 なのに、なぜ。映画ジャーナリストの田中宏子氏が実情を指摘する。

 「この種の映画会社は、興行収入より、パッケージ(ビデオ・DVD)市場の売り上げとテレビ放映権料で買い付け資金を回収する。だが、パッケージ市場の落ち込みと、テレビ不況で放映権料が軒並み下がったことが致命的だった」

 08年度中に株式上場も計画していたが、昨年のリーマン・ショックで上場のタイミングを逃したのも痛手となった。

 同社では、小西真奈美(30)主演の話題作「のんちゃんのり弁」(9月26日公開)=写真=も製作・配給する予定だったが、こちらは共同配給のキノフィルムズが引き継ぐことになり、お蔵入りは免れそうだ。

ZAKZAK 2009/08/12

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