田母神ルーム
広島の原爆慰霊祭について
8月6日は昭和20年(1945年)に広島に原子爆弾が投下され多くの人が亡くなった日です。この日広島では毎年総理大臣も出席して被爆者への慰霊祭がしめやかに開催されています。すでにご案内の通り私は現地の方々の要請を受けてこの日の夕方広島市で講演を実施することになりました。現地に入って慰霊祭に関する説明を受けて驚いたことが一つありました。多くの日本国民は、広島の被爆者の方々及びその家族などが大勢集まって慰霊祭をやっていると思っていることでしょう。全然違うのです。慰霊祭の参列者の中には広島市民も被爆者やその家族の方々もほとんどいないのです。それでは誰が参列しているのでしょうか。それは全国からバスなどで集まってきたある種の思想を持った人たちなのです。大部分は広島の被爆とは全く関係のない人たちが参列しているのです。平和学習と称して日教組の先生方に引率された小学生や中学生もいっぱい参列しているそうです。こういった事実はテレビや新聞でも全く報道されません。
NHKなど日本のマスコミは何故真実を報道しないのでしょうか。誰が参列しているのかを知ったら、日本国民のあの慰霊祭に対する感じ方は全く違ってくるはずです。マスコミは慰霊祭の最も根幹になる部分を隠蔽しているのです。数人の広島市民の人たちが、あの慰霊祭について苦々しく思っていることを私に話してくれました。私も実は8月6日に広島入りするまではこの事実を知りませんでした。そうなんです。広島の原爆慰霊祭は、実は核廃絶の政治運動なのです。全国から集まってくる人たちへの支援金は一体どこから出ているのだろうなどと思わず考えてしまいます。
広島市民の方が言っていました。8月6日の前後は広島市は異様な雰囲気に包まれるそうです。核廃絶以外の意見が公式には全く言えないような状況になるようです。そういう意味では今回の私の広島講演は、民主主義社会における当然の権利である「言論の自由」の確保に一定の効果があったのではないかと思います。しめやかな慰霊祭の隣で核武装発言をすることが如何に場違いであるかと思っていた人も、少し考えが変わるかもしれません。慰霊祭の真実が分かると総理大臣の参列なども必要なのかどうか考えてしまいます。8月6日に広島で講演をすることが出来て本当に良かったと思っています。