2009年08月31日

社内政治を前向きに取り組む方法

大きな組織に所属していると、正しいと思っても、
なかなかそれを上司や関連キーマン、そして組織全体に理解してもらい、
実行に移してもらうのには高いハードルがあるものです。

それは、組織の硬直性やそこに所属するサラリーマンとしての
保守性によるところが大きいような気がします。

私も、以前勤めていた会社は大組織でしたから、
そのメリット・デメリットは身をもって痛感するんですよね。
当然、大企業は強大な経営資源を持っている、その反面、
意思決定には時間がかかり、どうしても動きが鈍くなりやすい。

そこで、そんな大きな組織を動かすための「社内政治力」について
ちょっとマジメに考えてみました、、、笑


■ 「社内政治力」とは?

まず、「社内政治力」をもう少し分解して考えてみることにします。

(1) 目利き力

大きな組織のなかでの「一人の個人」のパワーはちっぽけなものです。
そこには、社内キーマンを巻き込んで、自分の味方につけることが必要です。

自分の実現したい目標に対して、誰がパワーを持っているのか?
的確にキーマンを見出して、しっかり自分の味方を創りましょう。

と、ここまでは比較的わかりやすいのですが、
それだけではなく、誰と誰が「対立関係」を成しているのか?
それを把握しておかなければ、抵抗勢力のネガティブなエネルギーが発生し、
思いもよらない結果をもたらします。

人間の対立は感情的なものから来ることが多いですよね。
抵抗勢力の反対に直面すると、理屈では解決せず、必要以上のストレスがかかり、
皆さんの持つ時間とパワーのロスにつながってしまうものです。

人間は正直なもので、建前では対立をあらわにしなくても、
個人ベースで会話をしていると個人的な不満やグチなどに、
人間関係の実態が表れてくるものです。
日ごろのコミュニケーションなどで察知できるのではないでしょうか?

社内の人間関係には、常に敏感でありたいですね。


(2) 打算訴求力

その社内のキーマンを思い通りに動かすことが自分のパワーにつながります。

積極的に同意してもらい、さらに応援・支援を取り付けるためには、
「ここは賛同した方が俺にとっては得だな!」
と打算的な計算をしてもらうことが求められると思うのです。

前述の通り、一人ひとりのビジネスマンは組織に所属するサラリーマンですから、
「自分の評価が上がる」ことを餌にすることも必要でしょう。
つまり、そのキーマンの現在の関心事は何か?を考えてみるとよいと思うのです。

「社内で変革者イメージをつけたい」「部下からの人気をとりたい」
ここでも日ごろキーマンとはしっかりコミュニケーションをとることで、
キーマンのキャラクタや問題意識、欲求願望などを探っておきましょう。
あなたは、まさにそのキーマンの課題を解決するサポートをしてあげるのです。


(3) 人情訴求力

また、交渉相手は、ひとりの「人間」です。
とりあえず、その場だけでも「味方してやろう」と思わせるには、
「人間の情」の部分に訴えることも必要です。

人間の「情」としては、
「褒められらば、気持ちよくなる」し、「頼られれば世話してあげたい」
「好かれれば、好きになっちゃう」「期待をすれば、期待に応えたい」
という動物だと思うのです。

よって、コミュニケーションのなかで、
「敬っている」、「頼っている」、「ヒトとして好き」、「期待している」
というメッセージを行間に込めた対話をすることが求められます。

これらは、言い方を変えれば、前述の「論理性」に対して
「情緒性」と言えるでしょう。貴方は、人情で訴求できますか?


■ それでいいのか?

このように社内政治を動かすには、優れた基礎スキルが必要です。
しかし、そんな社内政治に奔走することは、どれだけの意味があるのでしょうか?
もちろん現実に直面すれば、社内政治を駆使しなければならないこともあるでしょう。
そして、誰もが社内政治に多大なエネルギーを使いたいとは思っていませんよね?

しかし、見方を変えれば、それも貴重なスキルアップ機会だと思うのです。
社内政治は、ビジネスマンとしてとても大切なスキルを使っています。
これらのスキルを磨くための貴重な経験と捉えてみてはいかがでしょう。


■ 「目利き力」=「人間洞察力」

鋭い「目利き力」は、ヒトに関わる洞察力、いわば「人間洞察力」です。
人間関係を見極めたり、その人の思考や欲求を把握する力だと思うのです。

そのためには、その人の立場、役割を客観的に把握するとともに、
日ごろの言動などから、パーソナリティや指向を理解することが大切ですよね。
そんなスキルがあれば「ヒトや組織のマネジメント」に能力を発揮できそうです。


■「打算訴求力」=「論理力」

また、ここで言う「打算訴求力」とは、自分に協力するメリットを
明快なロジックによって説得するチカラだと思うんです。

そのためには、筋道を立てて、協力する根拠を示し、納得感を醸成する、、、
それだけの論理的スキルがあるなら、もっと大きなことができそうですよね。

個人的利害によってキーマンひとりを動かすのではなく、
組織全体を動機づけ、自信を持って行動を起こさせるために用いたいものです。


■「人情訴求力」=「コミュニケーション力」

ヒトは感情の動物ですから、もちろん人情で動きます。
しかし、ここは「一時的に」ではなく、また「キーマン個人に」でもなく、
「持続的に組織全体に対して」信頼、共感を持ってもらえるように、
働きかけたいものです。

そのためには、相互理解をもたらず「コミュニケーション力」が必須でしょう。
これは、様々なビジネスの局面で必要とされるはずです。

まずは、相手の主張、立場、背景などを理解することからスタートし、
自分についても理解してもらう、そんなスタンスが求められています。

そんな双方向コミュニケーション、相互理解を心がけることで、
顧客や部下、上司の信頼感を獲得できるはずです。


■ ■ ■


こう考えると、どうやら「社内政治力」に長けている人は、
この貴重な基礎スキルを健全に活用することで、
まさに組織のリーダーとして、成果を発揮することができるように思います。


■ ビジネスマン生活は長くて短い

一般のビジネスマンとしての人生は、ざっと35〜40年程度と考えると、
目先の利害で行動するには、長いものですよね。
どっしり「自己のリーダーとしてのスキルアップ」を目指したいものです。

しかし、「リーダー」という大きな目標を考えると、
それは、意外と短いものだと思うのです。
リーダーとしての「スキルアップ」は様々な学習機会と現場体験によって
もたらされるものですから、貴重な時間を有効に使いたいものです。


ヒトそれぞれの「仕事観」は様々なものがあって良いと思うので、
必ずしもみんながリーダーを目指す必要はないでしょう。
しかし、自己成長によって得られる満足感ほど素晴らしいものはないと思うのです。

一度、自分の「仕事観」を真摯に見つめ直し、
長期的な「キャリアビジョン(将来の目標)」を考え、
短期的な行動(今、やるべきこと)をデザインしてみてはいかがでしょうか?



株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
 Twitter : http://twitter.com/Kayumi
 Tumblr : http://kayumi.tumblr.com/



Blog Ranking,Click Please! ⇒  にほんブログ村 経営ブログ 広告・マーケティングへ
ReTweet Please! ⇒  ReTweet!


< 家弓正彦 > at 08:28 | Permalink | Comments(0) | TrackBack(0) |
この記事をはてなブックマークに追加 この記事をクリップ! この記事をYahoo!ブックマークに登録 Deliciousにブックマーク | キャリアマネジメント 

2009年08月27日

マーケティング思考でゴルフが上手くなる?


ゴルフにハマってます。
ゴルフ歴自体は長いのですが、昨年、突然やる気になって、
知人を誘ってはゴルフ場に通っております。

最近は、真面目にゴルフの戦略を考えるようになりました。
そうするとですね、、、
なんだかマーケティングに通ずるものがあるような気がしてきたんですよ。

そこで、マーケティング視点から、ゴルフの戦略を考えてみます。


マーケティング戦略構築の基本プロセスは、

 (1)環境分析
 (2)基本戦略構築
 (3)マーケティング施策立案

シンプルに考えれば、この3ステップが基本となります。


で、ゴルフの戦略構築プロセスに当てはめてみると、、、


(1)環境分析

■ 顧客分析(コース分析)

一般にマーケティングの原点は顧客にあります。
しかし、ゴルフの場合、基本は一人のスポーツですから、
対象とする相手は「コース」ということになりそうです。

次はどんなホールなのか?
フェアウェイの広さは?バンカーの配置は?グリーンの位置は?

まず、しっかりコースの全体像、詳細を頭に入れることがスタートですね。

■ 自社分析(自己分析)

マーケティングでは、自社のリソース分析を行います。
そして、自社の強みや弱みを明確にして戦略を立てることになります。

ゴルフでも全く同じですね。
自分の得意なクラブは?弾道はスライス系か?フック系か?

まずは、自分のクセを知った上で、戦略を組み立てますよね。

■ 競合分析

通常、マーケティングでは競合分析を行いますが、
ゴルフには競合分析がありません。
敢えて、誰と戦っているかと言われれば、
「自分」ということになるのでしょうが、、、

ということで、競合分析は省略!


(2)戦略構築

まず、ティーグラウンドに立ちます。
その時、何を考えていますか?

多くの場合、「ドライバー、うまく飛んでくれるかな?」
なんて考えているんじゃないでしょうか?
いや、私がそうなんですけどね、、、汗

でも、マーケティング視点に立てば、
ドライバーのことだけを考えていてはダメなんです。

マーケティング上の戦略と言えば、
「ターゲット」「ポジション」ですよね。

ゴルフでいえば、このコース全体を頭の中でイメージして、
「1打目をどこに落とすか?そして2打目をどう打つか?」
といった先のことを見越して、ティーグラウンドに入らなければいけませんね。

いやぁ、このあたりから、全く出来ていない自分に気がつくのでした。
何と言っても、ドライバーは遠くに飛ばしたいという欲求にかられます。
狭いフェアウェイでも、常にフルスイングで、結果は林の中に、、、(泣)
私の場合、少なくともゴルフでは明らかに戦略思考が足りないようです。


(3)施策立案

マーケティング上で施策と言えば、
4Pと言われる「マーケティングミックス」で構成されます。
これらのマーケティング施策は、戦略構築で明確になった目標を
具現化するための打ち手です。

ゴルフでも、上記の戦略構築で、まず1打目の落とし所が
目標として設定されていますから、そのためにやるべきことを明確にします。

「クラブ選択」、「アドレス設定」、「スイング」、「ヘッドスピード」
などなど、具体的に目標とする場所にボールを落とすための打ち手を考えます。

ま、実際に打つ前に行う「素振り」は、
マーケティングのシミュレーションをやっているようなものですかね?

-----

とまぁ、ゴルフをやるにも、いろいろ頭を使いますね。
しかし、マーケティングを学べばゴルフが上手くなるかどうかは、、、?

しかしならが、私ももう少し頭を使ったゴルフをやってみたいものです。(反省)



株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
 Twitter : http://twitter.com/Kayumi
 Tumblr : http://kayumi.tumblr.com/



Blog Ranking,Click Please! ⇒  にほんブログ村 経営ブログ 広告・マーケティングへ
ReTweet Please! ⇒  ReTweet!


< 家弓正彦 > at 14:33 | Permalink | Comments(4) | TrackBack(0) |
この記事をはてなブックマークに追加 この記事をクリップ! この記事をYahoo!ブックマークに登録 Deliciousにブックマーク | その他もろもろの雑記 

2009年08月21日

家弓正彦の仕事塾8「交渉力」開催!

来る9月9日(水)、17日(木)の2日間、
「家弓正彦の仕事塾8」が開催されます。
また、例によってビフォアサービスとして、
本ブログ上で、事前に皆さんの問題意識や聞きたいこと、
なんでもコメントいただければ幸いです。
できるだけ皆さんのご要望を踏まえた内容にブラッシュアップします。

今回のテーマは「交渉力」
以前から、ご要望の多かったテーマですね。

■ 交渉とは何か?

そもそも交渉ってなんでしょうね?
 ・二者、あるいはそれ以上の当事者の間で、
 ・各々の主張の対立が発生しており、
 ・双方が自己の目的を達成することを目指した
解決に向けた一連のプロセスである。

そんな定義が出来るのではないかと思います。


■ どんな問題が発生するか?

交渉シナリオのタイプを分けると、
大まかに「ソフト型」と「ハード型」があります。

・「ソフト型」
相手との関係性を重んじ、可能な限り当方の要求を譲歩しながら交渉に当たる。
しかし、これには相手に付け込まれるリスクを伴います。

・「ハード型」
実質的利益を追求し、当方の要求を強く主張、防衛するよう交渉に当たる。
こちらは、反対に相手との関係性を失ったり、交渉決裂を招きやすい。

それぞれリスクを伴っているので、
交渉シナリオはを考えるのは難しいですよね。

結局、交渉の現実に応じて、この2つの交渉パターンをうまく融合させたり、
使い分けることが必要となりそうです。

■ 現状分析

その場合、どんな交渉シナリオを採用するかに関わらず、
現状をしっかり把握することがカギとなります。

把握しておかなければならないことは、、、

・「当方、および先方の交渉力分析」

交渉力の源泉にどのようなものがあるか?ですね。
「強み、弱み分析」と表現しても良いかもしれません。

・「当方、および先方の制約分析」

交渉にあたって、各々が有する制約はなにか?
譲れること、譲れないことなどを明確にします。
例えば「○○日までに結論を出さなければならない」などの
時間的な制約などがこれに相当します。

■ しかし、、、

そこには、様々な背景があることを忘れてはなりません。

ヒトは、
 ・損をすれば不満足を感じ、得をすれば満足する
 ・ケナされれば腹が立つし、オダテられれば気持ちいい
そんな感情的なモノが存在することも否定できないはずです。

そんな人間という二者間での「交渉」とはどうあるべきでしょうか?
「駆け引き」と「交渉」に違いは何でしょうか?


■ お願い

まずは、皆さんの問題意識を伺いたいところです。
皆さんは、様々な交渉の場面に直面されていることと思います。
取引先との取引条件交渉、社内他部門との調整、
個人的な行動に関わる意思決定調整、などなど、、、

【問い】

(1)皆さんは、交渉の時に気をつけていることは何ですか?

(2)交渉にあたり、問題や困ることはありますか?

(3)特に、聞きたい話などありましたら、何なりと、、、


  ご期待に応じられるかどうかは定かではありませんが、、、(^^;


どうぞよろしくお願いいたします。


株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
 Twitter : http://twitter.com/Kayumi
 Tumblr : http://kayumi.tumblr.com/



Blog Ranking,Click Please! ⇒  にほんブログ村 経営ブログ 広告・マーケティングへ
ReTweet Please! ⇒  ReTweet!


< 家弓正彦 > at 15:40 | Permalink | Comments(4) | TrackBack(0) |
この記事をはてなブックマークに追加 この記事をクリップ! この記事をYahoo!ブックマークに登録 Deliciousにブックマーク | ビジネススキル:交渉力 

2009年08月20日

セルフブランド戦略は細部に宿る

今回は「セルフブランディング」の話です。
それも、装いによって構築するセルフブランディングについて考えてみます。

ビジネスシーンでの「装い」に大きな影響与えるのは、
やはりスーツでしょうか?あるいはネクタイ

確かにスーツは視覚的に大きなウェイトを占めるし、
ネクタイは色遣いのバリエーションも多くて目に留まりやすいので、
全体の印象を左右することは事実だと思うのです。
しかし、スーツのサイズさえ間違えずに、オーソドックスなネクタイを選べば、
そこそこの装いが完成すると思うのです。

そこから、さらに印象を上げるには、
細部(小物)にカギがあるように感じています。


■ ビジネスシューズ

果たして、靴を小物というかどうかは
異論のあるところかもしれませんが、、、

「足下を見られる」
とはよく言ったもので、
やはりおしゃれの基本は足下にあると思うのです。

電車の中で、ビジネスマンの靴チェックをすると、
残念ながら「素敵な靴を履いているな〜」と思うことは
ほとんんどありませんね。

むしろ、いいスーツを着ているのに、惜しい!と思うことって多いですよ。

私の中での基本ルールは、
レースアップシューズ(いわゆる紐靴)であること。
スリップオンはあまりにカジュアルすぎです。

そして、必ず紐を解いて脱ぎ履きすること。
紐を結んだまま履けるということは、
実はサイズが合っていないはずなんです。
また、靴も傷みやすいですよね。

紐を解くのは面倒ですが、
おしゃれに「ラク」を求めちゃいけません!

そして、大きいサイズで靴を履いていると、
踵を引きずった歩き方になりやすいようです。
それだけで全体にだらしない印象になってしまいます。

そして、しっかり磨かれていること。
油分が切れ、輝きを失った靴、
汚れた靴、ホコリだらけの靴は、
「デキル男」にはあり得ませんって。。。

結構面倒ですが、がんばって磨きましょう。


■ 時計は男のジュエリーか?

時計は、宝飾品としての位置づけもありますが、
ここでは、ジュエリーというより、品格の象徴とでも言っておきましょう。

銀座の高級クラブのお姉さま方や
一流ホテルのホテルマンは、
靴とともに時計を見て客層を判断するとのこと。

ま、話の真偽は定かではありませんが、
それだけ品格を判断する重要なアイテムだということでしょう。

ま、別に高級時計である必要はありませんが、
少なくともビジネスシーンに適切なモノを選びたいモノです。
以前、女性へのアンケート結果をみたことがあるんですが、
それによると革バンドの好感度が高かったように記憶しています。
革バンドは、エレガントだし、味があって、私も大好きです。

できれば、革バンドについては、他の革小物(ベルトや靴)などと
色を合わせたいですね。黒なら黒!茶なら茶!

スポーツウォッチを愛用している方、いませんか?


■ 傘の選び方

私の身につけるアイテムの中で、
一番マニアックだと自負してるのが「傘」です。

ここでマニアックだと言っているのは、
一般にはあまり気を使われない傘に対して、
私は傘がとても好きで、金もかけるし、こだわりも強い。
そんなアイテムなんです。

ビニール傘
は、マーケティング視点で見ると、
画期的なイノベーションだと思うのです。
急に雨に降られたら、コンビニに駆け込み、
500円程度で急場をしのげる。
素晴らしい「商品企画」ですよね。

しかし、このビニール傘を普段から愛用するのは、
ちょっと装いの観点からはいかがなものかと、、、

また、ジャンプ傘といわれるボタンワンタッチで開く傘。
決して、悪いとは思いませんが、手で開くオーソドックスな傘が好きです。
なんとなくジャンプ傘には「お手軽感」を感じてしまうのは私だけでしょうか?

FOX、Francesco、Briggなど英国の傘メーカーのものは、
重厚で、作りもしっかりしており、ファッション性も高い。
不快な雨の日でも、持っていてとても気持ちの良いものです。


■ ビジネスバッグは革に限る

最近の流行はナイロン地の軽くて丈夫なカバンが多いようですね。
あるいは、「防弾チョッキ素材」なんていう特徴を売りにしている
TUMIなども人気があるようで、、、

それは、それで機能性に優れていて、いいな〜と思います。

でも、やっぱりビジネスバッグは革に限る!(キッパリ)

ただ、革は重いし、傷も目立つ
しかし、革素材は使い込めば使い込むほど、「エイジング」と言われる
経年変化によって、味わいが生まれるものです。
いわば、時間とともに本当の自分のものに育ってくれるわけですね。

最近は、比較的リーズナブルな価格で「オーダーカバン」などもあって、
形、サイズ、色などを指定して「自分オリジナル鞄」を作ることができます。


以前のブログ記事で「自分ブランディング」について書きましたが、

ブランディングという観点からは、装いは単なる手段にすぎません。


■■■


しかし、それによって自分のイメージが大きく左右されるなら、
そんな細部にもこだわりを持ちたいところです。
経営理論の中でも「戦略は細部に宿る」と言われます。

「自分をどのように見せたいのか?」>これが戦略。
「どのような装いをしたら良いか?」>これが細部。

まさに「たかが装い、されど装い」ですね!

もっとも、上記は私の「個人的趣味的要素」も大きいのですが、、、(^^;


株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
 Twitter : http://twitter.com/Kayumi
 Tumblr : http://kayumi.tumblr.com/



Blog Ranking,Click Please! ⇒  にほんブログ村 経営ブログ 広告・マーケティングへ
ReTweet Please! ⇒  ReTweet!


< 家弓正彦 > at 18:27 | Permalink | Comments(0) | TrackBack(0) |
この記事をはてなブックマークに追加 この記事をクリップ! この記事をYahoo!ブックマークに登録 Deliciousにブックマーク | その他もろもろの雑記 

2009年08月18日

クライアントを怒らせる方法


経営コンサルタントの仕事において、クライアントを怒らせることは簡単です。
いや、どんな仕事においてもクライアントとのコミュニケーションは、
常にリスクをはらんでいると言えそうです。

ビジネスにおける売り手の立場に立てば、
自分(商品)の価値をより大きく見せたいという「悪魔の誘惑」があります。
いや、プライベートでもそんな気持ちにかられることはありますよね。
しかし、それが致命的な落とし穴だったと気づくのは、
すっかり相手を不快にさせた後だったりするのではないでしょうか?

ということで、今回は「クライアントを怒らせる方法」を考えてみました。
皆さんは、クライアントを怒らせたこと、ありますか?


■ 信頼を築く前に上から目線

<悪魔のアドバイス>
経営コンサルタントは、クライアントに経営をアドバイスする立場ですから、
常に「先生」としての上位のポジションをとることが必須です。
そのためには、まずは最初が肝心です。
とにかく、相手に対して、威圧的に「上から目線」で語り、
「ああしろ!」「こうしろ!」と一方的に指示すると良いでしょう。
そうすることで「私は貴方より上の立場にいる」と思い知らせるのです!

---

<家弓のアドバイス>

また、常にクライアントより「知識」「ノウハウ」
豊富に持っていなければならないという恐怖に怯えているんですよ。
その表れが、一歩間違えると不遜な態度に出てしまうのではないかと思うのです。

しかし、ビジネスの立場は常に対等ですよね。
そういう意味では、売り手は買い手に対して下手にへりくだる必要もありません。
クライアントは、コンサルタントに対して、
「彼なら適切なソリューションを提供してくれそうだ」と感じてもらえれば、
信頼し、適切な対価を支払ってくれるはずです。

常にクライアントとは対等な立場で最適なソリューションを探索したいものです。


■ 一方的に喋り、相手に話をさせない


<悪魔のアドバイス>
コンサルタントの最大の武器となるのは「流暢なトーク」です。
一般にコンサルタントには「弁の立つ」方も多いので、
その強みを活かすのです。

弁舌鮮やかに、一方的に喋り、相手を圧倒しましょう。
きっとクライアントは、貴方の喋りに感服し、尊敬の念を抱くはずです。

---

<家弓のアドバイス>
確かにコンサルタントには弁舌鮮やかなタイプが多いようです。
そして、コンサルタントの職業的使命感として、
「なんとか有用なノウハウ提供しなければ、、、」
という強迫観念もあるはずです。
でも、それが逆にクライアントのストレスになることも多いようです。

コンサルタントの役割は、その経営のアドバイザーであり、
あくまで主役はクライアントですよね。
クライアントの望みは
「わが社のことを十分に理解し、最適な提案をしてくれること」
であるはずです。

それに対して、クライアントの言うことに耳を貸さず、
一方的にまくしたてるコンサルタントに信頼を寄せることはないでしょうね。


■ 相手の意見を全否定する


<悪魔のアドバイス>
コンサルタントの付加価値は、クライアントに新たな変革をもたらすことです。
そういう意味で、決してクライアントの意見に同調してはいけません。
必ずクライアントの主張は否定して、コンサルタント独自の見解を示し、
相手の意識変革を促しましょう。
仮に、クライアントがさらに反論してきても、「私の経験では、、、」と言って、
豊富な経験を武器にしてクライアントを論破し、服従させると良いでしょう。

---

<家弓のアドバイス>
確かに新たな視点や考え方を示すことは、コンサルタントの重要な役割です。
上記の発想は、それが行き過ぎたケースといえるでしょうね。
まず相手の状況を理解し、主張を一旦受け入れるコミュニケーションをとりたいものです。

有名な対話法に「Yes But法」ってありますよね。
Yes:「確かにそのような考え方もありますね」
But:「しかし、このような考え方もあるのではないでしょうか?」

相手の言うことを常に否定的にとらえると
「現場の実情も知らないクセに、、、」とか、
「教科書的なことばかり並べやがって、、、」と反感を買うだけだと思うのです。


■ カタカナ言葉を並べてごまかす

<悪魔のアドバイス>
コンサルタントは、難解な経営専門用語を駆使して、
自分が知識豊富で、有能な人間であることをアピールしなければなりません。
特に、カタカナ用語を多用すると相手には自分の言っていることが理解できず、
「いやぁ、マイッタ!」と思わせる効果をも期待できるのです。
カタカナ用語を使うときは、大げさな身振り手振り、そして微笑みを浮かべて、
ちょっとNativeな発音を用いると効果絶大です。

---

<家弓のアドバイス>
経営やマーケティング用語には、英語のまま用いられているものがたくさんあります。
これは、私も気をつけなければいけないのですが、
普段のクセが抜けずに、つい英語表記のまま喋ってしまうことが多いですね。

問題の本質は、カタカナを用いることではなく、相手に理解できない表現です。
ただ、逆にあまりに簡単すぎる表現は、クライアントに「舐められている」と
不快感をあたえてしまうかもしれません。難しいものですね。

あくまでコミュニケーションの基本は「相互理解」にあります。
相手の知識や背景をもとに、反応を見ながら、
相手の理解に合わせた説明、表現を適切に使いたいものですね。


■ できない理由を長々と説明する


<悪魔のアドバイス>
誠意ある対応として、出来ないことはクライアントにはっきり断りましょう。
その時、クライアントには「なぜ出来ないか?」という理由を、
しっかり納得してもらうことが必要です。
そのための根拠をできるだけたくさん挙げることができれば、
クライアントは諦めて、要望を取り下げてくれるはずです。
しかも、その出来ない理由がクライアントサイドの問題であると論破できれば、
貴方は一流のコンサルタントです。

---

<家弓のアドバイス>
もちろん出来ないことは出来ないと真摯にお断りをすることは必要です。
しかし、何故出来ないか?という理由を長々と語ることは、
何も建設的な結果を残さず、クライアントはストレスを感じてしまうでしょう。
決してクライアントが実現したいことを諦めさせることが目的ではなく、
少しでも、クライアントの欲求に近づけるための代替案を示したいところです。

「これは出来ませんが、こんなやり方ではどうでしょうか?」

常にクライアントは提案を求めています。
私たちはプロとして、クライアントに代替案を提案し、
クライアントとともに最も望ましいソリューションを探索したいものです。


■■■

あくまで、上記は家弓が「過去、クライアントを怒らせてしまった」ことを
もとに記述しているわけではありませんよ。念のため、、、(汗)
もちろん、反省すべきことはたくさん経験していますが、
現在、私が気をつけていることを整理したつもりです。

これらの5つのパターンは、クライアントとのコミュニケーションにおいて、
全てのビジネスパーソンが陥るリスクだと思います。

一度、クライアントコミュニケーションについて、
自らを振り返るのも良いのではないでしょうか?



株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
 Twitter : http://twitter.com/Kayumi
 Tumblr : http://kayumi.tumblr.com/



Blog Ranking,Click Please! ⇒  にほんブログ村 経営ブログ 広告・マーケティングへ
ReTweet Please! ⇒  ReTweet!


< 家弓正彦 > at 16:16 | Permalink | Comments(4) | TrackBack(1) |
この記事をはてなブックマークに追加 この記事をクリップ! この記事をYahoo!ブックマークに登録 Deliciousにブックマーク | キャリアマネジメント